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挨拶

1 - 挨拶

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2025年12月14日

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毎朝、マンションのエレベーターで同じ時間に会う人がいた。

スーツ姿の中年男性で、いつも軽く会釈をして「おはようございます」と言ってくれる。

こちらも「おはようございます」と返すのが習慣になっていた。

ある日、仕事が休みで少し遅く起きた。

エレベーターに乗ると、いつもの男性がいた。

「今日は遅いんですね」と笑いながら声をかけてきた。

少し驚いたが、「休みなんです」と答えた。

それからも、彼は毎朝必ず挨拶をしてくれた。

雨の日も、風の日も、同じ時間に、同じ場所で。 不思議と安心感があった。

ある晩、マンションの管理人と話す機会があった。

「そういえば、毎朝エレベーターで会う方、何号室の方なんですか?」と聞いてみた。

管理人は首をかしげた。 「毎朝?…この時間帯に出勤する住人はいませんよ」

その瞬間、背筋が冷たくなった。

でも翌朝、エレベーターのドアが開くと、やっぱり彼は立っていた。 「おはようございます」 いつもと同じ笑顔で。

こちらも反射的に「おはようございます」と返してしまった。

――よく考えると、彼の名前も部屋番号も知らない。 ただ、毎朝必ずそこにいる。

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