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古流斬
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チタコロ
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第四章 地獄編
第十四話「賭け」
戦場。
ケイトと黒のユーマは限界だった。
酒呑童子の妖力は衰えず、二人は防戦一方。
「もう終わりだ。」
酒呑童子が金棒を振り上げる。
その瞬間――
離れた場所で目を閉じていた古流斬が、小さく呟いた。
「……しょうがない。」
「予定を変える。」
古流斬は立ち上がる。
「曖昧、付与。」
曖昧の力が酒呑童子へ向かって放たれた。
酒呑童子は眉をひそめる。
「何だ、この感覚は……?」
古流斬は静かに笑う。
「お前の妖力を直接止めることはできない。」
「だけど、曖昧を付与すれば解析は一気に進む。」
本来なら解析には、まだ一分必要だった。
しかし、その一分を待つ余裕はない。
「無理やり終わらせる。」
その代償は大きい。
「……一度しか使えない。」
「しかも、曖昧を付与できる時間は五十秒だけ。」
古流斬は目を閉じ、最後の解析へ集中する。
酒呑童子は違和感を覚えながらも前へ出る。
「五十秒など、一瞬だ。」
ケイトは笑う。
「十分だ。」
ユーマも剣を構える。
「父さんを信じる!」
二人は最後の時間を稼ぐため、再び酒呑童子へ突撃した。
そして――
古流斬は静かに目を開く。
「……終わった。」
「解析完了。」
酒呑童子の妖力の流れ、その弱点、その構造。
すべてを見抜いた。
古流斬は酒呑童子を見据える。
「妖力の正体、分かった。」
「曖昧を重ねれば、お前の妖力は全力でも半分までしか発揮できない。」
酒呑童子の表情が初めて変わる。
「何……?」
古流斬はゆっくりと刀を抜いた。
「よく粘ったな。」
ケイトとユーマへ視線を向ける。
「ここからは――」
「父さんに任せろ。」
その言葉にユーマは笑顔で頷いた。
「うん!」
親子の逆転劇が、いよいよ始まる。
――第十五話へ続く。
コメント
1件
うわっ第88話めっちゃアツかった…!!🔥 古流斬がついに本気出したね!「予定を変える」「無理やり終わらせる」って台詞、父さんの覚悟感じて震えた😭 しかもたった50秒のためにケイトとユーマが全力で時間稼ぐところ、親子の信頼関係がエモすぎる…! ラストの「父さんに任せろ」で完全に涙腺崩壊したよ✨ 次の話、酒呑童子との決着どうなるの!? 続きが気になって仕方ない〜!!💕