テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
第二章 七つ大罪編
第二十四話「託された光」
防衛軍本部前。
強欲との激しい戦いが続いていた。
古流斬は「曖昧」を発動し続け、強欲の攻撃をかわしていた。
しかし、憤怒との戦いで受けた代償は、まだ癒えていなかった。
⸻
限界
古流斬の視界が揺れる。
「はぁ……はぁ……。」
ケイトが気づく。
「古流斬! 無理するな!」
古流斬は笑おうとする。
「まだ……戦える。」
その一歩を踏み出した瞬間だった。
力が抜け、膝をつく。
「しまった……。」
そのまま意識を失い、地面へ倒れ込んだ。
「古流斬!!」
はるかの叫びが響く。
⸻
強欲の好機
強欲は倒れた古流斬を見て笑う。
「やはり限界だったか。」
「ならば、まずはお前から──」
強欲が古流斬へ向かって歩き出す。
だが、その前に一人の影が立ちはだかった。
⸻
ケイトの覚悟
「ここから先へは行かせない。」
ケイトだった。
その瞳には迷いはない。
「古流斬は俺が守る。」
強欲は鼻で笑う。
「一人で勝てると思うか?」
ケイトは静かに光をまとい始める。
「一人じゃない。」
「古流斬がつないでくれた時間がある。」
⸻
聖天光・解放
まばゆい光が戦場を包む。
「聖天光・解放!」
光の翼がケイトの背中に現れ、その力はこれまで以上に増していく。
ラントが叫ぶ。
「今だ、ケイト!」
ジョト、ネイト、ダッド、ドックがそれぞれ援護し、強欲の動きを一瞬止める。
その隙を、ケイトは逃さなかった。
⸻
決着
「これで終わりだ!」
ケイトは全身の光を一つに集める。
「聖天光・終焉の一撃!!」
巨大な光が強欲を包み込む。
強欲は最後まで立ち向かおうとするが、光に押され、ゆっくりと膝をついた。
「人間が……ここまでとは……。」
その身体は光に包まれ、静かに消滅していった。
七つ大罪・強欲、討伐。
⸻
戦いの後
戦場に静けさが戻る。
ケイトはすぐに古流斬のもとへ駆け寄る。
「古流斬!」
古流斬は気絶しているだけで、命に別状はなかった。
はるかは安心して涙を流す。
「よかった……。」
しかし、遠くの空では再び黒い光が揺らめいていた。
ネイトがその光を見つめる。
「まだ終わっていない。」
「次の七つ大罪が動き始める。」
新たな敵は、すぐそこまで迫っていた。
――第二十四話「託された光」 完
麗太
628
古流斬
2,542
コメント
1件
ケイト、めちゃくちゃかっこよかったですね……!“託された光”ってタイトル通り、古流斬がつないだ時間があってこその覚醒と一撃で、読んでて鳥肌立ちました。意識を失う直前の「まだ……戦える」も切なくて、でも仲間がいるからこそ光が繋がれたんだなって思うと感動します。次なる敵の気配も気になります…!