セリフ多めです🙇♂️
9人いる中でも、あいつの声だけはすぐに分かる。昔からそうだった。
楽屋に戻ってきたメンバーが、次々と差し入れの弁当を広げていく。
今日のスケジュールも終わってみんなちょっとだけ気が抜けた顔をしていた。
💙「うわっ!今日のご飯当たりじゃん!」
🩷「うまそ〜ん」
💙「見て見て!ハンバーグ!」
❤️「子供じゃん笑」
💛「声デカい」
🧡「照兄見て!わらび餅あんで!」
💛「えっ!」
こんな感じで、普段通り騒がしい。
カメラが回っていなくても、こうして一緒にいる時間が、一番素でいられる。
💙「うわっ、うま!」
❤️「ほんと、変わんないね」
💙「え、何が?」
❤️「美味しいもん食べたときとか、昔と一緒」
昔から変わらない。俺は昔のことを思い出しながらも話す。
❤️「それに、寂しいと俺のとこ来るとことか。昔『雷こわいー』って泣きながら俺のとこ来てたし。」
💙「ばかっ!言うなそれ、黒歴史!」
🧡「何!しょっぴーの黒歴史聞かして!」
康二が駆け寄ってきた。
❤️「それがねー」
💙「言うな!」
冗談半分で言おうとしたら、翔太に口を抑えられた。それはもう、言ったら殴るぞってくらいの目をしてた。
💙「そういうの覚えてんなよ、キモい」
❤️「ふふっ、言いすぎ。でも昔と変わんないとこ、なんか安心する」
💙「……なにそれ」
❤️「なんとなく」
いつも通りの軽口。
何気ない会話の中に、昔から積み重ねた時間が混じる。
その重さが、妙にあたたかい。
ツアーの合間、地方のホテルで一泊。
俺は、早めに風呂を済ませてベッドに倒れ込んでいた。
ノックの音がして、ドアを開けると、少し髪が湿ったままの翔太が立っていた。
❤️「どした?」
💙「…なんか、部屋寒い。おまえんとこ行っていい?」
❤️「え?空調壊れた?」
💙「いや、壊れてないけど。……こっちのが落ち着くってだけ」
ほんと昔から、何かあると俺のとこに来るのは変わんない。
❤️「ふっ、素直じゃないな」
💙「うるせ」
俺は笑いながら、ベッドの隣をぽんぽんと叩いた。
何気なく、でも当たり前のように隣に座る姿に、胸の奥が少しあったかくなる。
❤️「……なんかさ、思ったんだけど」
💙「ん?」
❤️「こうして同じグループで、今も一緒にいられるの、ちょっと奇跡じゃない? 」
💙「ほんとそれ。なんか、昔から隣に居るのが当たり前?って感じだし」
❤️「なんか、空気みたいっていうか、安心するよね」
💙「…だな」
❤️「なに?照れてる」
💙「照れてねぇーわ」
笑い合うこの時間が、幸せで胸があたたかくなる。
隣で寝息が聞こえた。
幼なじみで、メンバーで。
好きとか、付き合うとか、そういう言葉より、”特別”て言葉がしっくりくる関係。
誰よりも自然で、
誰よりもあたたかい。
❤️「翔太が隣にいるのが、一番落ち着く」
ぽつりと呟いた声は、きっと届いてない。
でもそれでいい。だって、明日もまた、俺たちは隣にいるから。
そんなゆり組が、きっと誰よりも尊い。
コメント
4件
ゆり組尊すぎる…。 しょたハンバーグで喜ぶの可愛すぎ!そんなに喜んでくれるならうちのあげるよ
センシティブ書きたい自分がいる🤦♀️書くの難しいよね〜
初コメ失礼致します(T^T)いつもきゅう様の素敵な作品拝見させて頂いております🥹🫶🏻 ほんとにいつも設定が最高で、今回の新しいストーリーもおそらくゆり組のお話しですかね…?😚 これからも更新楽しみにしております‼️🎀