日を空けずに阿部の家に行った。
自分の家には翔太が来る危険性があったからだ。そんなこざかしい自分の気遣いに吐き気がする。本当に自分で蒔いた種とはいえ自分で自分が赦せなかった。
💚「いらっしゃい。会えて嬉しい」
花のような笑顔を向けて、阿部がハグしてきた。
こうして笑っていると、阿部に棘があるなんてとても思えない。
💚「お風呂沸いてるよ。一緒に入る?」
阿部が服を脱ぎかけたので慌てて制止した。
❤️「話がしたい」
阿部がつまらなそうに、真顔になり、ダイニングテーブルに腰を下ろす。俺も並んで腰かけた。
💚「話より、やりたいのに」
❤️「なんで翔太に言ったの」
💚「あー。その話?」
こちらの気持ちが分かっているだろうに、阿部は不機嫌そうな顔をするだけ。阿部の心が読めなくて苛立つ。そして同時に、狼狽えている自分自身にも腹が立った。
💚「翔太と別れてほしいの」
❤️「だとしたらごめん。俺、そこまでは考えてなくて」
みっともないが、本心を晒す。子供じみた言い訳だが、雰囲気と快楽に流されたのは認めざるをえなかった。
💚「俺のこと好きでしょ?」
阿部の唇が一語一句、動く。赤みのあるリップが俺を誘った。思わず見惚れて、キスを交わす。
❤️「……好きだ」
阿部は勝ち誇ったように笑った。その笑顔が冷たく見えたのは俺の気のせいだろうか。
💚「だったら、翔太と別れてよ」
❤️「……わかった」
俺たちはその後、激しく愛し合った。
コメント
3件
あーーー💦阿部ちゃんブラックだなーー舘さん引きずり込まれてる😨
丸め込まれるんかい笑