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そ、そゆこと?!阿部ちゃん頭がいい分、やることが、、なんというか、、スゲェー
計算高い阿部ちゃんもとてもよい🤭
💚ちゃ〜ん💦というより ❤️さ〜ん😱わかるよ!わかるけどさ〜😭
💚side
翔太が落ち込んでいる。
俺もここまでするつもりはなかった。本当はもっと穏便に済ませたかったが、翔太に涼太を諦めさせるには手段を問う暇も考えもなかった。
グループ仕事の後、涼太には予定があると嘘を吐き、翔太に近づいた。
めめといたけど、引き離す。
💚「めめ。悪いけど、翔太と話があるから」
めめは翔太からある程度事情を聞いているのだろう、気遣うような視線を翔太に送り、翔太が頷くと後ろ髪を引かれる様子で先に帰った。
💙「なに?」
明らかに落ち着かない様子で翔太が言う。不機嫌そうな顔も可愛かった。
💚「ごめん」
💙「どのことを謝ってるんだ?」
💚「どのことも」
俺の言葉に翔太はほんの少しだけ耳を傾けたようだ。薄い、形のいい唇がほんの少し歪んだ。
💙「阿部ちゃん、やり方が汚ねぇよ」
💚「そうだね。それは認める」
隣り、いい?と聞いて、翔太が頷くと隣りに座った。鼻腔をくすぐる翔太の香水の匂い。先日、こっそりお揃いで買い求めた。翔太の匂いで部屋中をいっぱいにした。ついそんなことを思い出す。次の日涼太が家に来るなんて言うから、匂いを消すのが大変だった。
💙「謝ってくれても、まだ、いいよなんて言えない」
💚「うん。俺のこと憎んでいいよ」
翔太はぶつ切りに話すけど、俺は翔太しか見ていないし、翔太しか感じていない。そういうの、分かってるのかなこの人。
💙「阿部ちゃんのこと嫌いになれない」
苦しそうに、うめくように言う翔太が愛しい。
ごめんね、傷つけるつもりはなかったんだよ。
💚「俺は翔太が大好きだよ」
💙「………」
翔太と初めて目が合った。翔太は何を言ってるんだとでも言いたげ。
それでもほんの少しでも、俺の気持ちに気づいてくれただろうか。勘は悪くないはずだから。
意識して笑顔を作り、近づきすぎず、翔太を見る。
💙「努力する…阿部ちゃんと普通に戻りたい。今日はそこまでしか言えない。ごめん」
💚「うん、ありがとう。またね」
翔太は帰って行った。
翔太の座っていた椅子に触れる。まだ、ほんのりと温かい。こんな屈折した愛情で翔太を絡め取るまであとどれぐらいかかるだろう。