「お、ヴァンダーマーじゃねぇか」
「つぼ浦…」
無様に牢屋の中にいたのは、ヴァンダーマーだった。永久指名手配で、MOZUのボス。
色んな人から「かっこいい」「尊敬する」
時にはシリアスもできるセクハラおじさんである。
あまりにも無様で話しかけてしまった。
煽るように目の前でコーラを飲む。
「何で捕まったんだ?」
「間違えて心無きを殺したからな」
「はあ」
「オメェから聞いたのに興味なさそうにするのやめろや」
少しイライラする仕草がするが、気のせいだろう。間違えて殺すなんてギャングみたいだな、ちくしょう。
「そういえば聞いたぞ、つぼ浦」
「何がだ?」
「キャップがな、お前が照れているところを見たことがないと」
「それがなんだ?」
「キャップが言うには、お前を照れさせてやりたいそうだ」
なんで照れさせてやりたいんだ…?
コーラを飲み干して疑問に思う。別に照れたって需要ないだろ。
「なんでだ…??」
「力二に捕まったんだがな、あいつが強制瞑想でな。なんでか手錠も外れている」
「はあ、それで?」
「キャップより先にわしが照れさせてやる」
カチャッ
「お、おいッ…手錠やめろよ!」
「おお、つぼつ…??」
「キャップ!!めちゃ良いタイミング!助けてください!」
「まさか、ヴァンダーマー…やめてやれ!私が先に照れさせる」
「そもそもなんで俺が照れる前提なんすか」
「つぼ浦、キャップに照れさせられたいのか?」
「嫌だ」
「嫌だ!?」
そもそも俺は照れないし、どっちにしろどっちでも嫌だな。
だけど手錠されて圧を感じる。
ドサ…
「おい、押し倒すな」
「これでも動揺しないんだな」
「キャンターマー!やめてやれ!」
「黙れ童貞顔」
「………」
「つぼ浦?」
「ア?なんだ」
「何で黙った」
…まずい、実は下ネタが苦手なことがバレてしまう。どうするか。
「別にいいだろ、ずっと喋ってなきゃなんないのか?」
「いや、なんで童貞顔と言った時黙った?」
「…別に」
ちくしょう、やられた。
「じゃあ下ネタ言ってみろ、つぼ浦」
「………」
「あ、言えないんだな。特殊もこんなもんかァw」
「ッ!!ど、うて…、ぅ… 」
「つぼつぼ…可愛いな」
「黙れクソ上司!!俺は照れてねぇ!!」
「照れてるなw」
「ふう…は???? 」
「か、カニくん!助けてくれ!!!」
「くそ、面白かったのに…」
「カニくんほんとにありがとう…」
「いいですよ、てか離れてください」
「離れん」
コメント
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つぼ裏がカニに引っ付いてるの見てみたい。普通に…別に下心とか無いから