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一気にキラリの中で怒りが溢れます
キラリはこの陽子をカツアゲしようとしている
キラリ達より1コ上の3人組を睨みつけました
「陽子はお金もってへんって言うてるで 」
「なんなん? お前?
正義の味方気取りか? 」
「上級生に対して口の聞き方を知らんみたいやな 」
パンツが見えそうなくらい短いスカートの上級生の3人組は
髪型や化粧までまったく同じでした
「持ってへんもんどうやって
貸せっちゅーねん? 」
キラリは持っていた傘を振り回し
少しづつ近づいて行きました
すると3人組の一人がハッとした顔で
キラリを見つめて言いました
「まて! コイツはヤバイ!
族のでかいバックがおるヤツや! 」
「え?あの2年の? 」
「まさか!守は鑑別行ったんちゃうん? 」
ブンブン傘を振り回し
キラリは距離を縮めていきます
どうやらキラリの存在に気づいたみたいな
この3人は明らかにキラリに怖気づいていました
形成逆転です
この頃のキラリの家の隣で一緒に過ごしていた
キラリより1歳年上の守君は
キラリの地元でも大きな暴走族のリーダーでした
それでもキラリには小さな頃からとっても優しくて
もちろん不良でしたが
彼のお母さんはいわばうちの酒浸りのお父さんよりも
酷くてよく守君はキラリの家に遊びに来ていました
お父さんもお酒を飲んでいない時は優しく
守君にもごはんを食べさせてあげていました
そんな守君は今は集団暴走と車の窃盗の罪を逃れるために
どこかに雲隠れしてしまっています
守君と仲良しだと学校ではキラリは有名だったので
実はキラリのバックには守が率いる暴走族がいると
不良仲間では少し重要人物扱いをされていました
「鑑別は免れたんや!残念やったな
もっともここでお前らぶちのめしたら
あたしも鑑別送りになるかもな
試してみようか? あ? 」
振り回している傘が
あと数センチで3人組に当たる距離まで来ました
この頃のキラリは時折自分の中で激しく爆発する
衝動を持て余していました
じっくり睨みをきかせ
最初にどう攻撃するか考えます
髪の毛を掴んで
地面に引きずりまわしてやろうか
それとも脇腹に一発蹴りをいれてやろうか
今朝の酒屋
泥酔している父
くしゃくしゃの給料袋の中の残った5千円札
暗い酒臭い部屋
頭の中が真っ赤にヒートアップします