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χ . 🤍🪞
✂︎——————キリトリ線—————–✂︎
賑やかな居酒屋の個室。
テーブルに並んだ空のグラスが
過ごした時間の長さを物語っていた。
塩「ん~しゅんた~もう一杯頼んでええ?」
曽「あかんで?だいちゃんもうベロベロ
やん!。」
塩「え〜? まだまだ飲めるのにぃ……」
曽「ほらお水飲んで?今日は俺の家泊まり?
だいちゃんフラフラやし」
塩「ん〜…しゅんたんち、いく……」
舜太は満足げに目を細めた。
タクシーに揺られ、
マンションに到着する頃には、
足取りはさらに覚束なくなっていた。
塩「んん……着いたぁ……?」
曽「おん着いたで。ほら、段差気ぃつけて
な」
ガチャリと鍵を開け、
見慣れた舜太の部屋に足を踏み入れる。
綺麗に片付けられた空間は、
いつも通りの気配りの行き届いた部屋だった。
塩「んー、喉渇いたぁ……」
曽「お茶淹れるから ソファで休んどき?」
世話を焼く舜太に甘えソファに倒れ込んだ。
ふと、トイレに行きたくなり、
むくりと起き上がる。
塩「しゅんたぁ、ごめんトイレ貸してぇ」
曽「ん、ええよ。あ、だいちゃん」
キッチンから顔を出した舜太が、
ふと声をトーンダウンさせた。
曽「トイレは廊下の途中の右な。一番奥の
部屋は見られたくないから絶対に入
ら んといてな?」
塩「んー? わかったぁー……」
舜太のその言葉が、少しだけいつもより低く、冷たく響いたような気がしたが。
アルコールで鈍った脳は、それを
「散らかった部屋を見られたくないだけの照れ隠し」
だと、都合よく変換してしまった。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
薄暗い廊下の突き当たり。
開けてはいけないと言われたドアが、
まるで誘うように数センチだけ隙間を作っていた。
塩「あれ……あいてる……?」
注意されたはずなのに、
酔った頭はその警告を「フリ」だと勘違いしてしまった。
吸い寄せられるように、その隙間に指をかける。
塩「、ッへ……?」
目に飛び込んできたのは異様な光景だった。
壁一面を埋め尽くす写真、写真、写真。
そのすべてに写っているのは、、
——自分だ。
仕事中の真剣な顔、楽屋で寝ている無防備な顔、さらには、いつ撮られたのかも分からない、自宅の窓越しのような写真まで。
それらが赤い糸で繋がれ丁寧に飾られていた。
塩「ぇ、?なんで…? これ、全部……僕?」
背筋に冷たい氷を押し当てられたような
感覚。
酔いが一瞬で引いていく。
後ずさりしようとした、その時。
曽「何して~んの?」笑
塩「ひッッ、!しゅ、んた,,,」
振り返ると、そこにはいつもの優しい笑顔を浮かべた舜太が立っていた。
けれど、その瞳の奥は、夜の底のように真っ暗で何も映していない。
曽「入らんといてって言ったやんな?」
塩「ッぁ、ごめ、なさッ…わざとじゃ,,,!」
曽「,,,」笑
「,,,,,,ぁ~あ。バレちゃったか~」
舜太が一歩踏み出す。
逃げ場を失い、写真で埋め尽くされた壁に背中を打ち付けた。
塩「ぁ、あの,,舜太? これ何?なんでこんな
僕 の写真ばっかり……」
曽「なんでって。好きやからに決まってる
や ん」
舜太は頬を優しく撫でる。
その手は驚くほど冷たい。
曽「だいちゃんが他の誰かと笑うたびに、
ギュッて痛むんよ。だから俺だけのも
の にしておきたくて。この部屋の中な
ら、だ いちゃんは僕のことだけ見てく
れるや ろ?」笑
塩「……ッッ、狂ってるよ,,,、舜太」
曽「そうかもな。でも狂わせたのはだいち
ゃんやで?」笑
舜太は首筋に顔を埋め、深く息を吸い込んだ。
曽「あー…ええ匂い。だいちゃんの匂い。
もう帰さへんよ 外の世界はだいちゃん
にとって毒でしかないからな」
塩「嫌やッ、離してや! 帰るっ……!」泣
突き飛ばそうとしたが、舜太の体は岩のように動かない。
それどころか、両手首を強い力で壁に押し付けられた。
曽「帰る? どこに? ここがだいちゃんの家
や で?」
塩「しゅん、た……痛いよ……ッ!」泣
曽「痛いん? ごめんな?でも、こうしてない
と 逃げるやんな? 嫌やねん、だいちゃ
んが俺 の所から消えるの。」
舜太は耳元で囁いた。
曽「隠しごとはもうおしまい。これから
は、 全部俺が管理してあげるな。食べ
るもの も、着るものも、誰と話すか
も。」
「あ 俺以外と話す必要なんてないか」
塩「ねッ、なんで、?そんなの…嫌だ…」泣
目から涙がこぼれ落ちる。
舜太はその雫を愛おしそうに舌で掬い取り、満足げに微笑んだ。
曽「泣き顔も可愛いなぁ。大丈夫やで。
俺が一生、ここで愛してあげるから
な」
抱き上げる舜太の腕には、もう一切の迷いもなかった。 ガチャン、とドアが閉まり、
鍵のかかる音が静かな廊下に響き渡った。
✂︎——————キリトリ線—————–✂︎
なんかよく分かんないけどこういうの好き
コメント
11件
今日も神ってます、❤️💙😌💓 曽野君の愛重め、マジで最高、ちなみに、こんな無能が言う事じゃ無いけど、続きが見たい、🥹💖本当に無理っぽそうなお願いですみません、😣
❤️さんの愛重めは最高でしかなのよ、ほんとに神なのよ😇🪽

もし!!もし良ければ!! 続きが見たいです!!!!