この物語はフィクションです。
実在の人物、団体、事件等には一切関係ありません
僕の脳裏(のうり)には数日前の会話がよみがえった。
僕が踏み込んだ高梨のプライベート。
「実はさ。オレの弟が、ちょっと繊細な奴でさ……」
高梨はそう言いながら、手の中でスマホをくるくると回すように弄(いじ)っていた。
「……いつからか変な声が聞こえるとか言い出して、夜中に暴れるようになったんだよ。声ってのが、本人が寝ているときに聞こえるらしくて、それが嫌で寝れなくなって衰弱していった。医者が原因への対処で事態が好転するかもしれないって……何でもいいから気がついたことをメモって教えろっていうからさ。高梨家にはこうして聞いたこととかをあれこれメモする癖がついたんだ。最初は弟の事だけだったんだけど、いつの間にか他の事も書くようになった」
「マキタのことも、俺が忘れ****************************
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