テラーノベル
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目黒side
目が覚めるといつもの見慣れた天井があった。今日はオフだからゆっくりしよう、と思い、寝返りを打つといつもとは違う狭さがあった。
あっ、そうだった。俺、阿部ちゃんとやっちゃんたんだ…。お互い裸のままだし、阿部ちゃんの寝顔可愛すぎるし…
ab「んん…ぅ、おはよ」
mg「あっ、おはよ…ってかごめん!私欲で阿部ちゃんに手出したりして」
ab「謝んないでよ。俺が決断したことだし」
mg「もう、やんないから」
ab「なんで…?」
mg「えっ?だって、阿部ちゃんは、その、佐久間くんのこと…」
ab「めめ、ちゃんと話聞いて?」
mg「?」
ab「佐久間とこんなことになって、聞いてほしいとか、顔みたいって思ったのはめめだった。めめといると安心するから。俺、最低だね。佐久間の相談してるはずなのに、目的が相談から、一緒にいることになってた…。めめの優しさに漬け込んで、自分の心満たそうとしてた。本当にごめん…。俺、」
ab「めめのことが好き」
阿部ちゃんの目に嘘はなかった。好きになったきっかけが良くなくても、傍から見たら恋多き男に見られても、素直に好きな人を好きだと言う。強い意志がある。
その気持ちに、応えない訳ない。
mg「俺も、阿部ちゃんのことが好きです」
ab「ありがとう」
mg「ねぇ、これからどうするの?」
ab「うーん…ちゃんと佐久間と話し合ってくるよ。円満に別れて、また親友に戻りたいからね。その方が、お互いいいでしょ?」
mg「うん」
阿部ちゃんを無理矢理奪うことはしない。阿部ちゃんの意志を尊重したいだけ。
佐久間くんも、康二のことが本気で好きなら、ちゃんと話し合って、円満に解決するほうがいいだろうし。
________なんて、呑気な考えだった。
阿部side
9人収録の日。佐久間と話し合いたいから早く楽屋に着いた。佐久間は少し遅刻癖があるから早めに来るよう連絡した。
ガチャ
おそらく佐久間だろうと振り返ろうとしたその瞬間________
後ろから抱きつかれた。
sk「阿部ちゃん、ごめん、ほんとにごめん、もう阿部ちゃんしか見ないから。別れたくないよ…」
ab「さ、くま…?」
sk「これからも、ずーっと一緒にいよ」
ab「でも、佐久間には、康二が…」
sk「康二とはメンバーに戻ったよ」
は?何言ってんの?俺より康二の方が好きなんじゃないの?だったら、俺より康二と一緒にいた方が、佐久間は幸せになれるのに。
sk「俺ら、もう一度やり直そう」
その声には、俺の意見を求めようとしない佐久間の意志が見えた。
俺は、うんと頷くことも、ごめんと否定することもできなかった。今否定したら、佐久間はきっと壊れるから。ずっと一緒に過ごしてきた仲間として、それだけは絶対に避けたかった。
目黒side
今日、阿部ちゃんと佐久間くんが話し合いをするらしい。ていうか、俺がもう楽屋前にいるから、話し合いは終わってるはず。どうなったのだろうか…
ガチャ
mg「おはようございます」
楽屋には既に他のメンバーも来ていて、いつも感じる心地よい騒がしさが伝わる。その空気を感じながらも、探していたのはやっぱりあの二人。どこにいるかと探していたら…
mg「えっ…」
sk「おっ、蓮おはよー」
mg「おはようございます…」
ab「おはよ…」
俺が見つけた二人は、想像と違って、前のように、佐久間くんが阿部ちゃんの肩に頭を乗っけていた。
mg「二人、その、いざこざは…?」
sk「えっ?蓮知ってるの?」
ab「ごめん、めめに少し相談してたんだ」
sk「へー」
ab「めめ、ごめんね、仲直りしたから」
その”ごめんね”は、どういう謝罪?相談して迷惑かけてごめん、それとも…
mg「戻ったんなら…良かった」
sk「これからもずーっと!阿部ちゃんは俺のもんだから!」
でも少し、この会話をしていた時、心配になった人がいた。
mg「康二」
kj「おはようさん!めめ」
いつもの笑顔を作っているつもりなのだろうか、しかし俺には康二の目が少し腫れてることに気付いた。
mg「康二、話したいことあるからちょっと来て」
kj「おぉ、ええけど」
楽屋を出て、康二と二人で別部屋に移動する。楽屋で話すことじゃないからね。
mg「康二、佐久間くんのこと好きでしょ」
kj「なん?さっくんには阿部ちゃんがおるんやで?やのに…」
mg「無理すんな。俺、見ちゃったんだよ、佐久間くんと康二が一緒にいるところ」
kj「まじか…笑」
mg「辛くないの?両思いなんでしょ?」
kj「ええねん、両思いって知れただけで。俺らが両思いでも、さっくんと阿部ちゃんが恋人や」
あの後しっかり話し合ったのだろう。康二には迷いがなかった。
mg「佐久間くんとは?これからどうするの」
kj「どうするもなんもないわ。メンバーのまま、過ごすだけや」
康二は、相手を想って、自分の恋を諦めたのだ。それに比べて俺は、阿部ちゃんの優しさに漬け込んで身体だけ結ばれて。
_____俺らの禁断の関係が始まってしまった。
#あべさく
夢花𓂃𓂂ꕤ*.゚
10,358
114
#渡辺翔太
クリオネ?
34
39
コメント
3件

えー😱どうなるの…⁇ 🖤💚になって欲しいな。
寺島あおいです🌷 第5話、読ませていただきました。 ああもう…阿部ちゃんの「めめのことが好き」という告白のシーン、すごく良かったです。あの言葉に嘘のない強さがあって、それに応える目黒の「俺も」も自然で。その後、佐久間くんが戻ってきて「これからもずーっと!」と言う場面での、目黒の一瞬の複雑な表情が切なかったです。 康二の「両思いって知れただけで」という台詞、胸に刺さりました。自分の気持ちを押し込めて相手を想う。その選択の痛みが伝わってきました。続きが気になります。