「藤堂はさ、なんで彼女作らねーの?」
「なんですか?急に」
いつもの事だが、今は仕事中で、俺は午前の内に上司に提出しないといけない資料作成の最中、桐山さんはデスクの椅子でクルクルと回りながら聞いてくる。
「だって紺野ちゃんに迫られてもガン無視じゃん。ま、ありがたいけど」
「ありがたいなら、いいじゃないですか」
「そうなんだが、俺の紺野ちゃんが見向きもされないのはなんか悔しいんだよッ!」
ぎゃーぎゃ―と騒ぎ始めて、本格的にうっとうしくなってきた俺は、これまでの経験を簡潔に話す。
これで少しは大人しくなるだろう。
「付き合った相手には愛を感じないとか冷めてるとか言われて、すぐに別れを切り出されるんですよ。桐山さんは勘違いしているようですけど、俺はこういうの向かない人間なんです。」
いつもそうだ。
初めは好きだと言って近づく人も、最後は俺が分からなくなったと、自分は愛されてい*******************
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