テラーノベル
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「佐野さんクランクアップです‼︎」
お疲れ様でした!という声と拍手の中、花束を抱えカメラに向かって笑顔をつくる。
ありがたいことにドラマ主演に抜擢されたのが4ヶ月前、ここ最近はろくに睡眠もとれない日々が続いていた。
「自宅までお願いします」
マネージャーの車に乗り込み、やっと一息つく。スマホを見ると、メンバーからの通知。
💙「ロケ終わったからこのまま病院向かうでー!」
❤️「ごめん!撮影長引いとって、今日行けんかも」
💛「俺も無理そうだわ」
💙「了解!3人とも仕事頑張ってなー!!」
初めての紅白出演から4年、今ではソロの仕事もたくさんいただけるようになって当然メンバーと過ごす時間は減り、それぞれが多忙な毎日を送っている。
会えなくて寂しい、なんてことは誰も言わないが。
「今日もお疲れ様でした。明日は1日オフなので、ゆっくり休んでくださいね」
マネージャーさんに挨拶して車を降りる。
家についても何もする気が起きなくて、電気もつけずにベッドに倒れ込んだ。
❤️「この際みんなで引っ越さん?」
3年前、出番待ちの楽屋でのあまりに突然な舜太の発言に、全員が動きを止めた。
💙「舜ちゃん、どういうこと??」
💛「いくら舜太でも突然すぎるわ」
❤️「ほら、病院の近くに新しいマンションできるやんか。そこならお見舞いもすぐ行けるし、みんなになんかあった時もすぐ動けるやん」
な?と不安げにこっちに視線を向けた舜太と目が合って、俺は考えるより先に口が動いてた。
そこからはあっという間で、1ヶ月もしないうちに俺ら4人は所謂お隣さんになった。
会議やYouTubeの撮影なんかもだいぶ楽になったし、なにより忙しくてもメンバーとすぐに会えるのはだいぶでかい。
それに、病院からも近いし。
そんなことを思い出しているうちに、スマホが光った。
💙「今日も変わりなかったで!佐野さんもう帰っとる?」
太智に帰宅してることを伝えると、すぐに今から行く!というメッセージが返ってきて口角が上がる。しゃーねえな、と体を起こし、部屋の電気をつける。あ、なんか飯頼んどくか
ピンポンピンポンピンポーン
「うるせえよ笑」
💙「佐野さーーん!久しぶりやんな?!ちょっと痩せたんちゃう??!!」
お邪魔しまーす!!とずかずか家の奥に進む太智に呆れ笑いしながら後を追う。いや、ここ俺ん家な??
当たり前にソファに座る太智を横目に、俺も床に腰を下ろして口を開いた。
「で、柔太朗どうだった?」
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ぶつかったって遠慮は無用だ
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