そんな訳で、授業終了日の12月23日。
終業式を終えて、学校は修了。
そのまま寮に戻って、用意済みの着替えその他を抱えて集合。
車に乗り込んで、先生の自宅へ。
途中でスーパーにも寄って買い出しをする。
「雪山で行動中は、きちんとした昼食を取れませんので、行動食を各自選んで下さい。今回は1日目の昼と2日目の昼の2回分です。ス●ッカーズでもカロ●ーメイトでも。私としては、ちまちま食べられるものがおすすめです。
私の仲間の例では、コンデンスミルクのチューブとか、サラミソーセージとか、5個入りミニクリームパンとか、そんな感じですね。ポケットかウエストポーチに入れるので、サイズも考えて下さいね」
僕は安直に、ミニクリームパン5個入りとミニチョコパン5個入りを選択。
彩香さんは、ソイ●ョイもどきを色々な味で4本。
美洋さんは悩んだ末、小さい個別パックされたマドレーヌ等の焼き菓子を6個。
未亜さんは、砂糖がまぶされたミニドーナツ大量の袋。
先輩は、チーズ入りかまぼことチーズ入りソーセージに裂けるチーズ。
ちなみに先生は、コンデンスミルクのチューブ大だった。
あとは、1日目朝食、夕食、2日目朝食の買い物も。
朝食は各自、弁当等を適当に購入。
夕食と2日目朝食は、先生作の材料表に則って買い集める。
タマネギに豚肉にトマトに……。
さらに乾燥野菜類も、色々購入。
「これはカレーか何かですか」
「カレーではないですね。まあお楽しみに」
ちょっと想像がつかない。
先生宅についたら、皆で装備を再確認してザックに詰める。
先輩が中心で、先生は2日分の食事の下拵え等をしてから参加。
今回は防寒着等の分、荷物が多い。
いつものデイパックサイズでは、自分の荷物すら入りきらない。
そんな訳で、彩香さんも美洋さんも未亜さんも、先生にザックを借りた。
ただ、ザックは大きさが揃わなかったようで、それぞれ大きさが違う。
彩香さんのは、35リットルというディパックより一回り大きい程度のザック。
美洋さんのは、50リットルの僕らと同じサイズ。
未亜さんのは、65リットルと結構大きいサイズ。
ちなみに先生は、72リットルのザックで、大学の登山部で使っていたものだそうだ。
「この大きさが、大学の登山部の男子学生の標準クラスですね」
そう言えば前に、そんな事を聞いたような。
「テントは1つで大丈夫なんですか」
「今回は寒いので、ぎゅうぎゅうに詰めて寝ます。人間は上半身の方が幅を取るので、それぞれ頭と足を互い違いにして寝れば、案外大丈夫ですよ」
足が臭い人がいたら大変だな、と思ってすぐ気づく。
どうせ寝袋とカバーの二重構造の中だから、匂わないか。
そんなこんなで、荷物を詰める。
でも当然、ザックの容量に応じて詰められる量が違うわけだ。
「悠君、悪いけれど、今期は未亜さんのザックと交換でいいでしょうか」
つまり、僕の荷物に大物が入るということか。
「いいですよ。大きい方が、入れるのも楽ですし」
実際そうなのだ。
割と大は小を兼ねてしまう。
小さいザックは、入れるのに工夫が必要だけれど、大きいのなら詰め込めばいい。
まあ、背負い心地とかもあるけれど。
「それでは、悠のザックをお借りするのです」
未亜さんが、僕のザックを受け取る。
他にも、彩香さんのザックが小さくて、自分の寝袋とカバー、雨具に食器に行動食で目一杯ぎりぎりだとかあったけれど。
何とか、全員の重さのバランスをとりつつ詰め終わった。
風呂に入った後、先生がささっと作った麻婆豆腐を、ささっと食べて就寝。
明日は3時に起きて、3時半には出発予定。
そんな訳で、いつもの部屋で皆で就寝。
ただ……
「明日には雪山だと思うと、なかなか眠れないですね」
「遠足前の小学生状態なのです。私もなのですけれど」
「まあ、先生以外は車でも眠れるしさ、身体だけは休めておけばいいだろ」
そんな感じで、なかなか眠れなかった。






