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翌日
雨は降っていなかった
なのに
ソア
「……。」
昨日のことを思い出すたび、
胸が苦しくなる。
“行かない。”
自分で言った言葉なのに、
恥ずかしくてたまらない。
セナ
「え、顔に“恋してます”って書いてある。」
ソア
「書いてない!」
セナ
「いや書いてる。」
その時。
ガラッ
教室のドアが開く。
女子
「テオ来た!」
一気に騒がしくなる。
テオは相変わらず無表情で、
真っ直ぐ席へ向かう。
でも。
テオ
「ソア。」
ソア
「……っ。」
自然に名前を呼ばれる。
それだけで、
周りがざわついた。
テオ
「昼、空いてる。」
ソア
「え?」
テオ
「屋上来て。」
セナ
「きゃーーー!!」
ソア
「うるさい!」
昼休み
屋上には
柔らかい風が吹いていた。
ソア
「……で?」
テオ
「これ。」
渡されたのは
温かい缶ジュース。
ソア
「え。」
テオ
「昨日。」
「助けてもらったから。」
テオはフェンスにもたれながら、
静かに空を見る。
その横顔が綺麗で、
また目を逸らせなくなる。
テオ
「お前さ。」
ソア
「?」
テオ
「なんで逃げないの。」
ソア
「え?」
テオ
「病気のやつとか。」
「普通、面倒だろ。」
その言葉に、
胸が痛くなる。
ソア
「……面倒じゃない。」
テオ
「……。」
ソア
「むしろ。」
「放っておけない。」
静かな沈黙。
風だけが吹く。
そして。
テオ
「じゃあ約束。」
ソア
「?」
テオはゆっくりソアを見る。
真っ直ぐな目。
テオ
「無理してる時、止めろ。」
ソア
「……。」
テオ
「お前の言うことなら聞く。」
ドクン
それ、
信頼ってこと?
期待してしまう。
でも次の瞬間。
テオ
「あと。」
ソア
「?」
テオ
「他の男と2人で話すな。」
ソア
「は!?」
テオは少し笑った
その顔は
今までで一番自然だった。