TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

 1919年。ドイツ帝国の占領が終わり、今度は、日本国(大日本帝国)の統治下になりました。
「大日本帝国海軍所属の鈴木和真だ」


「俺は、大日本帝国陸軍所属の青木利久斗だ」


 和華達の所に来た日本兵達が自己紹介をしました。


 パラオ様と和華はこの島の代表として前に出ることになっていました。


(きっと、今までのスペイン帝国やドイツ帝国とおんなじです)


 そんな心の声を押し殺して和華も自己紹介を始めます。


「ここの島のドールで、パラオ様につかえています。和華と申します。こちらの方がパラオ様です。よろしくおねがいします」


 和華はそう言ってパラオ様と一緒に頭を下げました。


 そのまま何も言わない日本兵達が気になって恐る恐る顔を上げした。そうしたら、日本兵達は物凄く驚いた顔をしていました。(どうしたんでしょう?)と思っていると日本兵の人、鈴木と青木が口を開きました。


「お前、ちっさいのにしっかりしてんな。それに、日本語も上手いな」


「私達ドールは、生まれた時に自国の言語と日本語を知っていますから。日本語に関しては挨拶位ですけど」


 和華がそう返すと、青木が目を丸くして驚いている隣で鈴木も話し始めました。


「利久斗の言うとうりだ。俺の弟もこのぐらいたが、もっとやんちゃしてるぞ。何より、利久斗よりしっかりしてる」


「んだと!和真!やるきか?!」


 心底驚いた。みたいな顔をして半分煽るように鈴木はそう言いました。というか、喧嘩しだしてます。


 ん?待って下さい。和華をちっさいって言ってました?弟と比べられるなんて!和華は身長こそ、120cm位ですけど和華の方が早く生まれてます!なんて事を考えていると、二人の喧嘩の仲裁の為か又、日本兵が一人、呆れた顔をしながら来ました。


「先輩方、こんな所で喧嘩しないで下さい。本当にみっともないですよ」


「すみません。和華さん、パラオさん」


 この日本兵は、わざわざ屈んで和華とパラオ様の目線に合わせました。しかも、敬語です。


 パラオ様はこれに驚いたのか、和華の服の裾をさらに強く握りました。


(そうだ、安心しちゃ駄目なんです。いつ、裏切るかわからないんですから・・・)


(でも、できる事なら、もう一度信じてみたいです。はっ!こんな事考えてる暇は無いんでした!)


「本当にすいません。此方がよく言いつけておきますので」


 まだ、この日本兵は和華達に視線を合わせたまま、謝っていました。


「あ、えと、ありがとうございます?。えっと」


「申し遅れました、私、風堂威月(ふうどういつき)と言います。よろしくお願いします」


 風堂さんはとても丁寧な人でした。少し驚いていると、風堂さんの後ろで未だに喧嘩をしている鈴木と青木が旭日旗(きょくじつき)の顔をした人に頭をチョップされてました。


「貴様らこんな所で喧嘩をするな。仮にも仕事中だろう」


 旭日旗の顔の人は呆れたようなそんな声で二人を叱っていました。旭日旗の人はきっと、化身なんだと思います。


 この時、何と無く、この旭日旗の人と、その人の下にいる鈴木さんや青木さん、風堂さんは信頼出来るんじゃないかなって思いました。これはただの勘で、何の当てにもならないけど、和華達ドールの勘は本当によく当たんです。


「パラオ様、、、もう一度だけ、本当に一瞬だけ、信じて、みませんか、?」


 ここでパラオ様に否定されれば信じないつもりでした。でも、パラオ様は、静かに、本当に小さい声だけど、「うん」って言いました。


(今までずっと完成に心を閉ざしちゃったんだと思っていましたが、パラオ様にも、“信じたい”って想いがあって良かったです)


 そんな事を考えていると旭日旗の人が近づいてきました。


「君達がパラオと和華か?報告は受けている。俺は大日本帝国陸軍の化身だ。君達に驚かせて悪いな」


 そう旭日旗の人、、、大日本帝国陸軍様は、わざわざ膝を付いて謝ってくれました。


「君達島民にも謝罪しよう。申し訳ない。数日間しかここに居ないが、皆が安心して暮らせるよう努めるつもりだ。何かあればいつでも声を掛けてくれ」


 すっと立って大日本帝国陸軍様は島民の皆にも謝罪の言葉を言いました。


 大日本帝国陸軍様はひとしきり話し終えると日本兵さん達の方へ行きました。


「上官なのに遅れて悪いな」


「本当だよ、時代サマ遅い!」


 青木さんは冗談交じりのような声でそう言いました。大日本帝国陸軍様は、鈴木さんや青木さん達には、“時代サマ”って呼ばれてるみたいです。


「あまり責めないでやってくれ。私がここに来るのを手伝ってくれたんだ」


 声がする方を見ると、綺麗な真っ黒の腰位まである長い髪の毛を後ろで一つに結んでる紅色の目をした女性が立っていました。


「!」

時を超える優しい絆のハーモニー  〜暖かい記憶を胸に〜

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

15

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚