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「さて。温泉も良かったのですけれど、今後の計画なのですよ」
無事先生の家に辿り着き、皆でいつもの部屋で伸びながら会議。
なおこの部屋、前はフローリングだったのだけれど、和室になっていた。
先生に聞くと、
「寒くなってきましたしね。ホームセンターで軽量畳を買って、敷いたんですよ」
とのことだ。
「また温泉がいいのだ。もう温泉だけでも満足なのだ」
完全に亜里砂さんは、温泉にやられてしまっている。
困ったものだ。
今日の温泉、出るまでに3時間近くかかった原因の1人が、亜里砂さんだったりするし。
「私も、ああいう大きくて色々あるお風呂は初めて。また行きたいな」
犯人その2の彩香さんも、そんな事を。
少しは、僕の身にもなってほしい。
なかなか上がってこない女子を、1人で待つあの時間の長さとか。
車という密室内に2時間、お風呂上がりの女の子に囲まれて、健全な中学生男子の感じる色々とか。
言えないけれど。
「12月の雪山体験の時も、帰りに温泉に寄りますけれどね。11月は創立記念日もありますし、3連休もあります。まだまだ色々な事が出来ますよ」
「温泉も、露天風呂ならアウトドアなのだ」
亜里砂さんは、暴走したままだ。
大体そんな活動をされたら、男1人の僕はどうすればいいのだ。
「でも、温泉旅館とか行くと高いしさ」
そんな訳で、ちょっと牽制させてもらう。
「なら、箱根辺りの山を登って、帰りにまた日帰り温泉でもどうでしょうか」
それ、絶対に目的は温泉だろう。
「勘弁してくれ。毎週、飯代プラス2000円くらいかかると、毎日菓子パンしか食べられなくなる」
「食パンをまとめて冷凍して毎日少しずつ焼いて食べれば、もう少し安くなるよ。あとは御飯を炊いて、鶏ガラ出汁の素の一番安いのが100グラム200円で売っているから、それで味付けした炒飯とか」
彩香さん、それ厳しすぎる。
というか実はリアルにやっているだろう、それ。
「まあ育ち盛りの中学生がそれでは、栄養不足になりますからね。12月の雪山の時に、1人3,500円くらいかかる見込みですし、ですから、もう少しお金のかからない活動をしましょうか」
先生がそう言ってくれて、ちょっと安心。
「例えば山を独り占め、なんてどうですか。上手く行くかどうかは、わからないですけれど」
何だろう、それ。
「それって、どんなことをするんですか」
「山に行って、テントに泊まったり、避難小屋に泊まったりするんです。平日の西丹沢の避難小屋とかなら、たぶん誰もいないと思いますよ。景色は塔ノ岳みたいに良くはないですけれど、綺麗な滝が多くて、気持ちいい場所です」
あ、そんな事を言ったら。
美洋さんが、完全に……