あらすじ
嫉妬した。
玄関のドアから、ひょこっと顔出した少女は、はにかんだ。
「こんにちはっ!あなたがようちゃん?私はレア!よろしくね」
羊は慌てて笑顔をつくり、ペコリと頭を下げた。
「こんにちは僕は羊です。よろしくおねがいします。」
少し返事が遅れたからか、背後から凄まじい殺気を感じるが無視しておこう。
ドアがガチャリと大きく開いた。そこから出てきた人物は母親にそっくりだった。
「あらあら〜ようちゃんね!お話し聞いているわよ」
声までそっくりだ…!!ただ性格は母親と似ても似つかないだろう。なんとなくそう思った。
母親はレアの母らしき人と手を合わせるようにしてから無駄に高い声で、
「あら~えみちゃん!こうして会うのは久々ね〜?」
気持ち悪くなるほどの笑みを浮かべた。
レアの母はえみというらしい。
「さぁさぁ寒いから早く中に入りなさいな」
レアの家は暖かかった。広くて綺麗でとても居心地が良いように感じた。
うちとは違う。
それから、えみさんが焼いてくれたケーキを食べ、レアとお話ししてから、帰ることになった。少し 名残惜しかったが、わがままなど言ったら家に帰ってから母親に何をされるかわからない。
最後に玄関で、レアが手を振ってくれていた。僕はそれに 小さく返した。
帰り、母親の顔色疑ったがそれほど 機嫌が悪いようには見えなかった。
もう日が暮れていた。
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