その巻が完成した場合は、題名の横に「改」をつけます。
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今日、俺はもの凄く久しぶりにダンジョンに来た。勿論、天光蛙のフックも一緒だ。
俺はポケットから師匠の弟さんのペンダント2つを取り出し、首に下げた。
そのうちの一つ、エメラルドのペンダントは指定したところに魔力を莫大な量消費し、ワープできるという代物。
そのペンダントはすでに、ダンジョン広場と野営地(ライズか使っていた)を登録してある。
そう、俺は昨日の夜中に、同じダンジョンの中に一人ではなく、数人で入る方法を考えたのだ。
俺は走って唯一開放されているダンジョン、サルガドのゲートに飛び込んだ。
転移が終わると、そこはいつものゴブリンが出現する部屋だ。
そこを走り抜けて師匠の弟さん、アビリティ・ライズの使っていた野営地に俺は到着すると、そこに2つ目の黒曜石っぽいペンダントを取り出した。
このペンダントは指定したところ2箇所にゲートを出現させ、いつでもそのゲートをくぐれば指定したところに行き来ができる。
つまり、ダンジョンと家にゲートを出現させれば、いつでも家からダンジョンへすぐ行けるということだ。
ただ、2つだけ注意点がある、とアビリティ・ライズの残した羊皮紙にはかいてあった。
羊皮紙によると1つ目は、一度も行ったことのない場所にゲート出現場所は指定できない。
2つ目は、一度ゲートを出現させれば、ゲートの移動、削除はできなくなる、ということらしい。
そして俺は昨日の日中、アイテム鑑定屋に持っていき、ライズの羊皮紙に記されていなかった、ゲートを出現させるにはどうすればいいのかを調べに行った。
アイテム鑑定屋の人によると、ゲートを出現させるためにはゲート一対で金貨10枚と、ものすごい量の魔力が必要らしい。
そんな訳で無駄な戦闘に魔力を消費する訳にはいかない。
だからこそ俺はゴブリンを無視し、走り抜けたということだ。
そして片方のゲートは野営地のど真ん中、もう片方のゲートは完全に復興したくリトル・ヘブンに新しく作られた〈紅蓮の鳳凰鳥〉の拠点の入口付近に設置することにした。
そしてそのペンダントに金貨10枚と魔力を注ぐと、ゲートを出現させるつもりだった野営地のど真ん中に、紫色のゲートが現れた。
その紫色のゲートは金色の見事な装飾の施された枠に囲われていて、もの凄くお洒落だ。
試しにそのゲートを潜ると、指定したとおりに〈紅蓮の鳳凰鳥〉の拠点の入口付近に俺は移動した。
そしてそこには〈紅蓮の鳳凰鳥〉のメンバーが全員揃っていて、突然現れたゲートと俺に驚いた目を向けていた。
そしてその後一時間かけてみんなにゲートのことを説明し、なんとか納得してもらえた。
ということで、ダンジョンの主との決戦は一人(&フック)ではなく、複数人で挑めるということになった。
これが、リードの発見してしまった、ダンジョンの定義を覆す方法だった。
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