レイア「ぷーちゃんの端末を
見てたんだけど、バイちゃんが
巨大化して、もう、おどろいちゃった。
」・笑顔で言った
語り手「カウンター席で、ビール片手に
よっぱらう、レイア。」
酒場の女将「まぁ、喋るだけじゃなく、
こんなことも、できるのね(驚)。」・
端末を見ている
レイア「ぷーちゃんは、たぶん、
綿菓子かマシュマロだと思う。んぐ。
」・ビールをひとクチ飲んだ
バイス「がつがつ…。」・床で、焼魚を
食べている
ぷー太郎「ふう。ワープ装置の修理が
終わったよ。」・酒場の奥から出てきた
酒場の女将「あら、ありがと。」・
端末をカウンターの上の、ぷー吉に
渡しながら、ぷー太郎の方を見た
「ヒョイッ。」・レイアは、
カウンターの上まで、ぷー太郎を運んだ
ぷー太郎「これで、止まったりは
しないはず。」・ぷー吉の隣で、
おすわりした
酒場の女将「仕入れが
滞りがちだったから助かるわ(喜)。
」・皿を洗い始めた
バイス「ゴクン。ゲプッ。」・
食べ終わり、ゲップをした
レイア「凄いでしょ。この子。
武器なんかも作れるだよ(笑顔)。
」・ジョッキを置いて、ぷー太郎の
頭をなでた
ぷー太郎「ちょっと、レイアさん…。
」・嫌がる
酒場の女将「へぇー、頼もしいわね。
」・洗い終わった皿をぷー吉に渡した
「フキフキ…。」・ぷー吉は、皿を
拭いている
レイア「そうら!ぷー太郎くんに
チョコをあげよう。」・ポッケから
丸いチョコを出した
ぷー太郎「いやいや、ぼくは
犬だから…(困)。」
語り手「犬がチョコを食べると、
体をこわすことがある。」
レイア「じゃ、バイちゃんに。」・
チョコをバイスに、ほうった
「パクッ。」・バイスはチョコを食べた
ぷー太郎の心の声(魔獣だけど
大丈夫かな…。)・バイスを見ている
「ドタッ。」・バイスは倒れた
ぷー太郎「あ〜あ。やっぱり…(呆)。
」・レイアを伝って、床に、おりた
「トコトコ…。」
ぷー太郎「バイス。」・近づいて
呼びかけた
「ムク…。」・バイスは、ゆっくりと
起き上がった
ぷー太郎「水でも飲むか?」・
心配そうに言った
バイス「ぷー太郎くん…。」・
うつむいたまま声を発した
ぷー太郎「?」
バイス「ぼくを助けてくれて、
ありがとう…。」・ほっぺを
赤らめながら泣きじゃくった
ぷー太郎「レイアさん!バイスに何を
食べさせたの!?」・レイアを
問いただした
レイア「ウイスキーボンボンらけど?
」・ぷー太郎に答えた
ぷー太郎「ぼっ…!」・声を詰まらせた
バイス「本当に、ありがとう…。
うぐっ、えぐっ…(泣)。」
ぷー太郎「バイスは、酔うと
こうなるのか…。」・バイスの
頭をなでている
レイア「され、あらしも飲むら。」・
ウイスキー(40度)のボトルを持って
注ぎ始めた
酒場の女将「それ、違うわよ。」・
グラスを置きながら、レイアに言った
語り手「レイアは、ぷー吉のクチに
ウイスキーを注いでいる。」
レイア「おろ。こっちら。」・グラスの
方にウイスキーを注ぎ始めた
「コト…。」・ぷー吉は、なぜか
黒い箱を出した(ぷー太郎がポーチに
しまったヤツ)
ぷー吉「こんにゃろ(怒)!」・
その黒い箱を右前足で突いた
「ガシャン。」・黒い箱は壊れた
語り手「ぷー吉は、気が触れた。」
『翌朝…』
レイア「いたた…。飲みすぎた…。」・
上体を起こして、頭を押さえた
語り手「エル島には、宿泊施設が
ないため、酒場の前にテントを
張ったのだ。」
バイス「がっ…。」・よだれを
垂らしながら、爆睡している
レイア「ん…。」・立ち上がって
テントを出た
ぷー太郎「まったく…。ぷー吉に、
お酒を流し込むんだから…。」・
テントの前で、黒い箱を修理している
レイア「おはよう…。」・ぷー太郎に
言った
ぷー太郎「あぁ、レイアさん。
おはよう。」・振り向いた
ぷー吉「ふあ。ふあ。」・ぷー太郎の
近くで、バッタを捕まえようとしている
ぷー太郎「そこに、サンドイッチを
作っておいたから食べて。」・レイアに
言いながら、作業に戻った
レイア「うん…。」・台の上の
サンドイッチを手に取った
バイス「ん…。」・眼を覚ました
レイア「もぐもぐ…。」・イスに座って
サンドイッチを食べている
ぷー太郎「どう?味は?」・作業を
しながら言った
レイア「うん…。まぁまぁ。」
「ピクッ」・ぷー太郎は、
一瞬、動きが止まった
「トコトコ…。」・バイスが、
フラフラとテントから出てきた
レイア「・・・・・。」・
サンドイッチを食べながら、バイスを
見た
「ガラガラ…。」・レイアは、粒状の
ドッグフードを皿に入れた
バイス「もぐもぐ…。」・
ドッグフードを食べ始めた
ぷー太郎「ぷー吉。あまり離れると、
また持ってかれるぞ。」・バッタを
追いかける、ぷー吉に言った
ぷー吉「ふぁい。」・ぷー太郎の
ところに戻った
バイス「ん?」・何かに気づいた
「トコトコ…。」
バイス「これ、なんだ?」・
立ち止まって言った
語り手「バイスにソックリなロボが、
おすわりしている。」
ぷー太郎「それは、バイスロボと言って
、ミサイルを搭載した武器なんだ。
殺傷能力が高いから、海賊退治には
使わなかったけどね。」・バイスの方を
見てから、作業に戻った
バイス「ふーん。」・バイスロボを
しげしげと見ている
ぷー太郎の声「触ってもいいけど、
壊すなよ。」
バイス「どんなだ?」・バイスロボの
左耳を軽く触った
「ポロッ。」・バイスロボの左耳が
落ちた
バイス「!?」
ぷー太郎の声「ここと、ここを
つないで…。」
バイス「メシ。」・食事に戻っていった
ぷー太郎「ふう。ぷー吉。パソコンを
出してくれないか。」・黒い箱のフタを
閉じた
ぷー吉「ふぁい。」・どこからか
パソコンを出した
バイス「もぐもぐ…。」・聞耳を
立てながら、ゆっくりと食事をしている
ぷー太郎の声「大丈夫そうだな。」
ぷー吉の声「ふあ。ロボ。」
ぷー太郎の声「そうだ。バイスロボを
片づけておこう。」
「ガツガツ!!」
語り手「バイスは、ドッグフードを
ガッついた。」
ぷー太郎「あっ!」・バイスロボを
見て、声をあげた
ぷー太郎「バイス(怒)!!」・
叱りつけようとして、その方を見た
「カラン…。」・皿が、
ひっくり返っている
ぷー太郎「ちっ。逃げやがった…。」
「トントン。」
ぷー太郎「ん?」・振り向いた
ぷー吉「これで元気だす(笑顔)。
」・ぷー太郎にバッタを差し出した
ぷー太郎「うん…。ありがと…。」・
バッタを受け取った
レイア「あっ、このブドウ。頭が
スッキリする(喜)。」・小粒の
ブドウ(黒)を食べた
『砂浜で…』
「ブン!」・木の棒が空の彼方へ消えた
「ザッザッザッ。」・バイスは、
走っている
バイス「おっ、あった。」・木の棒を
ひろった
「ブン!」・バイスは、木の棒を
村の方へ向かって投げた
「ザッザッ…。」・バイスは、
走り出すと同時に、
スーッと画面上部に消えた
レイア「バイちゃん。このブドウを
食べてみて(笑顔)。」・バイスを
抱きながら、ブドウをすすめた
バイス「・・・・・。」・固まっている
ぷー太郎「おい。まだ、テントが…。」
語り手「ぷー吉は、ぷー太郎の右前足を
引っ張りながら歩いている。」
レイア「ぷー太郎くんたちも、お散歩?
」・近くを通る、ぷー太郎と、ぷー吉を
見て言った
ぷー太郎「そうじゃないんだ。コイツが
急に『来る』とか言い出して…(困)。
」・レイアを見た
レイア「ふーん。」
ぷー太郎「海の中だったら、ぼくは
行かないからな!」・ぷー吉を見た
ぷー吉「大丈夫。」・ぷー太郎を
引っ張りながら言った
語り手「レイアは、茶犬たちを見て、
微笑ましくなった。」
「パクッ。モグモグ…。」・レイアの
持つブドウ(ひと粒)をバイスが食べた
「ゴクン。バシュッ!」
バイス「!?」頭がスッキリした
ぷー吉「ここ。」・砂浜の端で
立ち止まった
ぷー太郎「何もないじゃないか。」・
きょろきょろする
「ザザーッ!!」
ぷー太郎「!」
語り手「ぷー太郎たちの前に、
小屋が現れた。」
レイア「へー、こんなところに小屋が
あったんだ。」・近づきながら言った