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この作品は「匿名希望より」の二次創作です
「匿名希望より」の本編ネタバレ情報が含まれておりますので
らっだぁ様の動画である
「匿名希望より」を全て見終わってからこの作品をご覧することをお勧め致します
俺は_________?
今日は箱ライブの日だ
いつも通りリスナーから送られてくるお便りを読んでいると短いけれど目に留まったお便りがあった
「いい夢見てね
夢で会おうね」
意味深なこのお便りには一体どんな思いが込められていたのだろうか
今の俺にはわからない
ッ_______
最近よく悪夢を見る
全く知らない4人が出てきて
仲が良さそうにゲームして遊んで話しているでも次第に様子がおかしくなって気がついた時には壊れていく夢から俺が逃げるようになっているんだ
壊れた夢のセカイから無数の腕が伸びてきて俺を捕まえてこう言う
「マッテ」
「なんで逃げるんや?」
「置いてかないでよ」
「一緒にいよう?」
そこでプツリと事切れて俺は目が覚める
何度も何度も同じ夢を見てる
起きた時には冷や汗をかいていいて夢の中で掴まれた場所に掴まれた跡がくっきりと残っている
だから俺は寝るのが怖い
また夢を見るんじゃないかって
魘されるんじゃないかって
呑み込まれそうで
このままじゃ自分が消えそうな気がして
怖い
だからなのか俺は最近睡眠不足気味だ
そのせいかフラつく事が増えたしよく眩暈がする
今日もそうだ
そういやもうすぐ夕飯の頃合いか……
自炊はしていないので適当に宅配でも頼もうかとスマホの画面を見ていた時だった
誤タップしてしまいメッセージを開いてしまう
そこにはありえない量のメッセージが届き続けていた
しかも全て匿名から
らっだぁ ひッ…
驚きと恐怖で金縛りのように動けなくなった俺は画面から目が離せない
「ねぇまた遊ぼうよ?」
「なんで一緒にいたいのに逃げるの?」
「消えないで」
「どこにいるの?」
「俺たちと一緒にいるって言ったじゃん」
「お前見とるんならこっちこいや」
その文章を見た瞬間だった
スマホの画面から夢と同様の赤い腕が伸びてきて俺を掴む
俺は抵抗できずに引きずりこまれていく
らっだぁ いやっ!
「なんでっ!」
緑色の腕が俺を掴む
らっだぁ 離してっ!
「嫌ダヨ」
黄色の腕が俺を掴む
らっだぁ やめろっ!!
「一生離さへんからな!」
紺色の腕が俺の口元を押さえる
らっだぁ やめッ_______
「もう逃さないよ」
俺は4本の腕によってスマホの中に引きずり込まれた
? お…ぃ?
? ーきろ?
? ラ……オク…起キ……
? 起き…
ん…んん
少しずつ声が聞こえてきて視界が明るくなってくる
だんだん声がはっきり聞こえてくる
? ラダオクン!
名前を呼ばれて意識が覚醒していく
らっだぁ んぅ…?
? あっ!起きた?
? お前起きんの遅いで
らっだぁ あれ…?俺………
体を起こすと目の前には夢で見た4人が居た
らっだぁ ……
俺が状況が飲み込めずに絶句していると4人が話し始めた
? あんなにずっと遊んでたって言うのにさ
? 俺たちを忘れるなんてひどくない?
ずっと遊んでた…?
? ほんまお前なぁ俺らが何回呼んでも聞こえとらんようだったから
? 夢ん中で話しとったら急に逃げだすからビビったんやぞ?
何回も呼んだ…?
? ラダオクンニ忘レラレテズット寂シカッタ……
? デモモウ一緒!今度ハ忘レナイデネ!
今度は忘れないで…?
? 大丈夫?らっだぁ顔色悪いよ?
? やっぱり困惑してる?
? 俺たちの事思い出せない…?
思い出す…?何を言ってる?
俺は…君たちを知らない……
一体どういう………
? あっ!
4人とは別の声が聞こえて俺は声のする方を見る
そこには俺と同じ服装をした小さな少年が立っていた
? おぉこぼせくんやないか
こぼせくんと呼ばれる少年は俺のそばまで来て俺の頭を撫でた
らっだぁ え…?えぇ?
わけがわからず困惑する俺を置いてこぼせくんと呼ばれる少年は呟いた
「いい夢でありますように」
その言葉を聞いた瞬間全身の力が抜け意識が刈り取られた
ドサッ_______
今日は運営らジオの日だ
メンバーは俺、きょーさん、緑くん、レウ、コンちゃん
いつも通りの運営メンバーでやる
雑談をしながら少々時間を押してお便りコーナーへと入った
らっだぁ じゃあきょーさん次のお便り読んで〜
きょー はいよー
きょーさんはゆっくりとお便りを読み始めた
その間眠そうにしている緑をレウが起こそうとしたりコンちゃんが何やら怪しげなフラスコを振ってニヤついていたりと地獄絵図だったがお便りコーナーは何事もなく終わった
らっだぁ ふぅーじゃあ今日はここまでかな
きょー 終わりか?
らっだぁ んー時間も時間だしね
レウ ちょっ緑くんそろそろ起きないと……
緑 ンン…
コン 緑くーん?
緑 ……
らっだぁ どりみー?そろそろ起きろー?
緑くんは俺の声に反応して体を起こし俺の方へ歩いてきた
と思ったら急に俺の膝の上に座ってきた
どんだけ俺のこと好きなんだよ…
まぁ悪い気分ではないけどね
らっだぁ はぁ…まぁいいか
らっだぁ じゃあ今日はここまで
らっだぁ おつぅー
きょー お疲れ
レウ またねー
コン じゃねー
俺たちは解散して家に帰った
家のソファに座りスマホをいじる
メッセージの通知が凄いことになっていたので俺は開いた
今度の企画についての話し合いをしているようだ
スマホを閉じ俺はソファに寝そべった
目を閉じてため息を吐く
そういえば動画の編集まだしてなかったな…
やるか……
俺は重い体を起こし編集部屋へと歩いていった
編集中にDMがきていることに気が付いた
普段目に留まらないのだが今日は気になって仕方ない
カチッ
開いて見ると俺の動画の編集がおかしいというDMだった
載せられたリンクをクリックして見てみると確かにおかしい
らっだぁ あーこれあとで直さないとな………
ザザッ
ノイズが流れたと思ったら青鬼ごっこで使っている館の中にいた
らっだぁ っ!?
らっだぁ なんで……急に館に…………?
ザザッザ
またノイズが流れる
次は暗い一本道に立っていた
らっだぁ は…?
わけがわからず立っているとまたもやノイズが流れた
ザザッザザ
次は俺が立っていて4つの檻の中に4人が囚われている
え…?
俺はここにいるのに目の前に俺がいる
困惑した
目の前の俺?が言う
らっだぁ みんなっ!
突然声が聞こえてくる
「最後に僕の名前を答えてほしい」
らっだぁ 僕の…名前………?
僕の名前ってなんだ…?
てか目の前のこいつもわかってないみたいだけど………
らっだぁ やっぱこぼせくん…?
目の前の俺?は答えた
「そう……覚えてないんだね」
らっだぁ えっ………
ノイズが流れそこで俺の記憶は途絶えた
ザザッザーーー
目が覚めると俺はベッドで寝ていた
らっだぁ あれ…俺なに…して………
レウ らっだぁ!?目が覚めたの!?
らっだぁ ん?あぁレウか
レウ しかも……記憶戻ってる!?
らっだぁ うん…そうみたい…?
レウ ちょっと待っててみんな呼んでくる
パタパタパタ