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「…ここ、どこ??」
どうもこんにちは、ぺいんとです。
目が覚めたら見知らぬ部屋の中でした。
隣にはトラゾーが寝てるし…正面には謎の薬が10本あるし…何だこの部屋…
「ゔーーん…あ…?」
「あ、トラゾー起きた?」
「んー…ここどこ!?!?」
「うるさっ」
トラゾーが起きて、この部屋がなんなのか考えてたら真っ白だった看板に文字が表示された。
「…媚薬10本飲まないと出られない部屋…?」
…やだなぁ…
「よしトラゾー、いけ。」
「嫌だが?」
「俺だって嫌だわ!!トラゾーが飲めよ!」
「やだよ!!じゃあほら!5本5本!それならいいでしょ!?」
「いいや、お前が全部飲んで」
「なんでだよぉ!!」
そんな感じの押し付けあいを何分かやったあと、トラゾーがしびれを切らしたようにため息をついた。
…これ飲んでくれるやつじゃね?ラッキー。
「ぺいんとが我儘言うから悪いんだぞ」
そう言うとトラゾーは薬の瓶10本を持ってこっちに歩いてきた。
そして、俺を押し倒して腕を押さえつけた。
「…は?」
「飲まないなら飲ませる。」
そう言ってトラゾーは1本目の瓶の蓋を開けた。
「や…やだ!離せ!やめろ…ッ!」
「暴れない暴れな〜い」
くっそがなんだよこいつ力強すぎだろ…離せよぉ…
絶ッ対飲まねぇ。口開けなければ飲ませられないよな、!
「口開けて」
こういう時は無視が1番。分かってんだよ俺は。
「…開けてって言ってんの」
少し不機嫌そうにそう言ったトラゾーは、薬を口に含んで俺にキスをした。
無理やり舌を入れ、薬を流し込んでくる。
「ん、ふ、…っ//」
結局、飲み込んでしまった。
「っ、何すんだよ、ばか…」
途端に、身体が熱くなる。
…即効性かよ…っ!
「2本目、いこっか」
「やだ、も、むり!//」
「無理じゃない無理じゃない」
さっきと同じように、何本も何本も口移しで媚薬を飲まされ…
「10本目。ほら、最後だよ」
「あ、ぅ…//」
抵抗する気力もなく、最後の薬を俺は飲み込んだ。
「はい、これで終わり。頑張った頑張った」
そう言いながらトラゾーは俺の頬を撫でる。
それにすらビクリと反応するほど、俺は敏感になってるようだ。
「部屋出れるけど、立てる?」
「む、り…」
今の身体じゃ到底歩ける気がしない…。
「じゃ、こうしよっか」
運んでくれるのは嬉しい、が…なぜお姫様抱っこなんだ?
歩く度に振動が響く。小さく吐息が漏れてしまう。…少し恥ずかしい。
ドアが開く音がして、進行方向を向く。
そこは、家の目の前だった。
部屋から出ると、部屋は消えた。最初から何も無かったみたいに。
「…なんだったんだろうな」
俺が知ってるわけないだろ…
「まぁ家の前で良かった。」
「…遠かったら困るよ…」
俺がそう答えるとトラゾーはニヤリと笑った。
「それもあるけど、家の前ならすぐヤれるじゃん」
「…っは、?」
「ほら、帰るぞ」
「や、め、離せ!」
薬の影響か、力が上手く入らない。
「ぺいんと力弱いねぇw」
「うるさい…!!」