亮平side
秋を通り越して冬の寒さ。
ほんの31時間と45分の離れ離れが二人の間に大きな蟠りを作った。昨夜欲に塗れる事なく、ただ温もりを求め合うだけの抱擁をした 〝二人何かあったでしょ?〟そう言った翔太に視線を彷徨わせついた嘘は、きっと俺がこれから背負っていく十字架となる。だって言えるはずないだろう?〝抱かれた〟だなんて。
常に僕たちは互いの幸せを願ってきた。翔太の幸せを俺の幸せを願う事が二人の幸せに繋がるのだとそう思っていたのに、一つの嘘が二人の歯車を狂わせる。気付いた時には手遅れな程蝕まれていく強固な筈の二人の愛が、減っては満ちていく月の満ち欠けのような俺達のラブストーリーの行方は二人ですら分からなかった。
体を起こして覗いた寝室の窓から見える朝日は、まだ昇り始めたばかりでその姿を窺い知る事は出来ず、その代わり顔を覗かせた暁月夜がもうすぐ新月が近いことを知らせている。次のスーパームーンまで残り12日…11月5日翔太の誕生日だ。
天体ショーを前に欠けていく月に〝早く満ちて〟と小言を言うと再び布団に潜った。コツンと翔太の冷たい踵を小突いても無反応だった。静かにベットから降りると床に散らばったスワロフスキーを一つ一つ拾って歩いた。あれほど嬉しそうにキラキラした目で毎朝眺めていた翔太の大事なサンキャッチャーが見るも無惨な姿で転がっている。床に落ちた涙を拭いながら拾ったスワロフスキーが俺の掌で寂しそうに肩寄せ合っている。声を押し殺して涙を流すと、肩で拭った拍子に一つ手から転がり落ち、コツコツと音を立てて転がった。腰を上げ拾おうと すると後ろから強い力で引っ張られ持っていたスワロフスキーが音を立てて手から離れて行く。
翔太💙『また泣いてる…泣き虫』
ベットから身を乗り出した翔太は、俺の頭をベットに上げると涙を舐め取り唇にキスをした。逆さま翔太にされるがまま唇を貪られると、ベットから降りてきた翔太は俺に跨り再び唇を貪った。押し入ってきた翔太の舌が口内を這い、荒々しくシャツを剥いで胸の突起を舐めている。
亮平💚『無理しないで…』
翔太💙『俺とエッチしたくないって意味?』
揺れる青黒い瞳が翔太が不安に襲われていることを知らせている。頰を撫でて〝そうじゃないよ//〟と言ったって、涙を流してたら誰だって不安になる。お尻に手を添え持ち上げると、ベットに横になった。
亮平💚『ごめんね…少しセンチメンタル//新月まで待って』
翔太💙『はあ?何?月?』
ふふっ…〝翔太には内緒〟俺の心は月の万有引力のせいで大分センチメンタル…全ては月のせいだ。
翔太のシャツを剥ぎとると〝寒っ〟なんて言ってぶるぶる震えて子犬みたい。
亮平💚『またコロコロする?温まるよ?』
〝うん////〟クスクス言いながら二人でまたコロコロ。足を絡ませあい擦り合わせると少し恥ずかしそうに、はにかんだ翔太の頰はピンク色。身体もほかほか温かい。
翔太💙『もう全部脱いでも平気だよ?』
亮平💚『ふふっ////誘うの上手…可愛い』
翔太のズボンを下着ごと剥ぐ。抱き締めて翔太を感じる。首筋に這わした舌が吸い付くほど滑らかな肌はきめが細かく、白磁の肌はほんのり色付き、必死で吸い上げた愛の印は紅葉色に紅葉して秋の花々を全身に散らした。翔太はくすぐったそうにベットの上で蠢くと〝焦らすなよ///〟なんて言ってるけど・・・
亮平💚『愛される覚悟のない君に、じっくりゆっくりねっとりと俺の愛を教えてあげる』
翔太💙『…怖っ////』
クスクス笑って交わす口付け。重ね合わせた温もりは、二人の荒い息遣いと共に昨夜の蟠りを解くように不安は薄らいでいった。胸の奥に残る痼に気付かないふりして愛を語る俺達は離れることもできずに惰性でただただ繋がりあい、互いを求めて貪り合う。いつか好きの向こう側に辿り着く日まで、月のような僕らは満ちては欠け、太陽の光を一心に浴びて強く光り輝くように失敗を繰り返えして強くなる。今は泣き虫でもね・・・
胸の突起を摘み舌先で舐めると〝んっ〟と小さく鳴いた翔太は、彷徨わせた白磁の腕を下へ伸ばして俺の腕を掴むと〝早く触って///〟自身の下半身へと誘導させた。
亮平💚『じっくりゆっくり中だ馬鹿者💢』
翔太💙『マジかよぉ////』
ふふっ//どうしようもなく可愛いの、どうにかならないのかな。再び上昇し耳に舌を這わすと、足をバタつかせ、同時に胸の蕾を摘めば快感に悶えた。
翔太💙『んっダメ…はっあっ頭可笑しくなっちゃう////』
甘やかな刺激に俺のシャツを掴んで耐えている。疼いた翔太の花茎はビクンビクンと躍ねて少しずつ硬さを帯び勃ち上がりだす。真っ白なシーツの上に横たわる翔太の姿は美麗な絵画のように美しく散らされた花々がイヤらしく、激しく抱きたい衝動を抑えるのに必死だった。自分でじっくりゆっくりねっとりだなんて言って、ブーメランのように自信を苦しめている言葉となり、頰をバチンと弾いた俺を不思議そうに見て、首を傾げた。
亮平💚『はぁ…もういいかな?ごめんね俺我慢のげ〜んか〜い!』
一気に花茎を口に含むと急な刺激にシャツを掴んでいた手は離れ今度は俺の頭を鷲掴みして掴まっている。
翔太💙『ん!馬鹿かよっお前💢ンンンンッ!はっあっああぁ///』
口内で膨らむ翔太の花茎は硬く、浅く含んだ口から離れるたびに糸を引き先端から流れ出る愛蜜を必死に吸い上げれば、可愛らしくビクつく翔太に自然と頰が緩んだ。愛して止まない彼と今もこうして身体を寄せ合える幸せを全身で感じつつ、当たり前じゃない幸せに危機感を覚えた辛い夜を戒めとして全身全霊で翔太を愛し抜くと決めた。
俺の頭を掴んだ手が弱々しく下ろされ、片手を伸ばすと必死で俺の手を握った翔太は涙を流していた。
亮平💚『翔太?ごめんイヤだった…やめる?』
不安に襲われて緊張が走った。心臓がドクドクと早鐘を鳴らし、翔太の答えを待った。
翔太💙『愛を感じます////愛してる亮平…ドキドキ胸がうるさいよ//胸が張り裂けそうで死んじゃうよ。早く繋がりたい』
亮平💚『驚かすなよ馬鹿者💢ねっとり愛し中だよ♡覚悟しろって言ったろ!』
〝ずっとねっとり?〟やだなんかエロい〝お前だろ言ったの//〟ご希望ならずっとねっとり♡
勘弁してよと泣き言を言う翔太の頭を、わしゃわしゃと撫でると再び屹立に舌を這わし手で優しく上下すると手に力がグッと籠り限界を知らせる。先端を掌で数回擦ると大きな声で鳴いた。
翔太💙『リョウ!イっちゃう…ンンンッ////はぁっ気持ちイイよリョウ…』
屹立を口に含み白濁を受け止めるとゴクリと飲んだ俺を見て翔太は嬉しそうに微笑むと腕を伸ばして〝キスして〟と言った。花茎の先端にチュッとキスすると〝ソコじゃなぁい〟といつものお決まりのやりとりに顔が綻ぶ。
仕返しとばかりに後ろから背中に抱き付いた翔太はそのまま俺を後ろに倒すと、勢いよく熱茎を口に含み不乱にしゃぶりついている。俺は目の前に差し出された翔太の後孔に舌を這わす。今更気付いても遅い。四つん這い姿のまま後ろを振り返り〝舐めないでよ!僕の番なのに〟と憤慨したように再び前に向き直ると夢中で熱茎を舐めている翔太のお尻は無防備に左右に揺れ引力に負けた花茎は下から顔を覗かせている。
舐めたらダメなら指でも突っ込んでみるか…
花茎に触れ下に擦り扱くと、後孔に人差し指を挿し込んだ。熱茎を握る手に力が籠り〝掴むな馬鹿者💢〟ごめんなさぁいと小さな可愛らしい声に免じて指を二本足してあげた♡
翔太💙『ンンンッ////酷ぃあっやぁっあん…』
顎を上げて鳴く翔太は肩を窄めて快感に震えると、俺の熱茎の事はすっかり御座成りなって時折思い出したように舌を這わし繰り返される悦楽の波に攫われまいと必死に熱茎を掴んだ。
亮平💚『おい掴むなって言ってるだろっ💢』
翔太💙『だってぇ〜気持ちイイんだもん////』
気持ちいいなら仕方ないなと妙に納得すると〝お願いだから歯を立てないで当たってるから!〟悪びれる様子もなく〝はぁ〜い〟と軽快に返事すると仕切り直して再び熱茎に舌を這わし、慎重に口に含んだ。先っぽを執拗に舐め扱き先走りを吸い上げていく。
翔太💙『リョウ…キモオチイイ?おお?』
亮平💚『ンッ馬鹿…含みながら喋るなって💢』
翔太💙『ふふっ////かぁーい…イク時言えお』
このおバカんっ//調子に乗っちゃって…〝ゴホッゴホッゴホッ〟ふん言わずにイってやった。突然放たれた白濁に噎せ返って目を真っ赤にして咳き込んでいる。猫パンチが飛んできて可愛らしい翔太猫の愛あるパンチを全身に浴びた。
亮平💚『いよいよだね翔太//ねっとりとした愛はどうだった?次はゆっくり中を突いてあげる////』
トントンとお腹を人差し指で叩くと顔を真っ赤にして恥ずかしそうだ〝どうした?〟何だかもの言いたげな様子の翔太はモジモジしている。〝やめる?いや?どっか痛いの?〟全ての問いに首を振った翔太は、耳元に近づき手を添えた。
翔太💙『立ってしたい////ホテルの時みたいに…ギャァッ//言っちゃった恥ずかしぃ///』
亮平💚『ふはっはははぁ////やだ可愛い…そんなに良かったの?』
両手で顔を覆ってうんうんと頷いている。耳まで真っ赤だ〝おいで〟差し出した右手に左手を乗せた翔太の手を握りしめ壁に手を付いた翔太は〝夜景とは大違い白い壁だ〟なんてケラケラ笑ってる。少しお尻出してくれる?と言った俺に〝やだ恥ずかしい〟なんて言って、、、
亮平💚『誘ったのお前だからな💢』
と言って尻をバチンと叩いた〝いやん怖い〟はぁ…思わず溜息を付くと少しだけ翔太を愛する覚悟が擦り減った…ほんの1ミリね♡
ゆっくりと侵入した熱茎を咥えた翔太は壁に爪を立てた〝痛い?大丈夫?〟と労う俺を他所に翔太は笑顔で後ろを振り向いた。
翔太💙『リョウここに手添えてよ恋人繋ぎして////素敵なキスもお願いします』
亮平💚『あぁもう今の言葉でイっちゃいそうだよ』
翔太💙『よっ、流石早漏くん//痛っいきなり奥に挿れるなよ!』
亮平💚『言葉遣いには注意しろよ💢次言ったら玩具突っ込んでやるぞこのヤロー』
シュンと大人しくなった翔太は少し可哀想だった〝冗談だよ…可愛子ちゃん拗ねないで〟壁に付いた手にご要望通り手を添え指の間に絡ませるとグッと力を込めて握った。もう片方の手で顎を掴むと優しく口づけを交わし、腰を引き抜き浅く抽挿を繰り返す。ごめんなさいと言った翔太に〝怒ってないったら//ごめん俺も悪ふざけが過ぎた〟頭を撫でキスをしながら早まる律動に翔太は白濁を放って床に膝を着いた。
亮平💚『大丈夫?ごめん激しくし過ぎちゃった?』
翔太💙『…はあっ平気////もっ1回今のしてぇ?』
膝がガクガク震えて立てそうにないけど〝立てる?顔を左右に振って降参している。壁に手を付けさせ、膝を床につけたまま胸を支えて熱茎を挿し込むと翔太の体重も俺に乗っかり気持ちいいと言うより凄く膝が痛い…前方のお姫様は随分と気持ち良い様子で数回律動を繰り返すと胸を突き出しながら絶頂を迎え項垂れている。
翔太💙『あれ!亮平ウソ気持ちくなかったの?ヤダなんで!』
亮平💚『へっ?あ凄く気持ち良かったよ』
翔太💙『そう?良かった遅漏くんになってるね♡』
〝本当だ翔太の介抱のお陰かな?〟いやぁ気持ち良かったと言うより膝が痛くてエッチに集中出来なかったんだけどコレは言わないでおく。翔太は立ち上がった真っ赤な膝を見るなり気付いたのか、プロレス技のように頭で俺のお腹の辺りに体当たりで突進するとベットの上に乗っかった俺をズルズルと上へと引きずった。
亮平💚『翔太?頭おかしくなった?』
翔太💙『バカ!言えよ痛いなら…亮平さんの膝っ子が可哀想だろっ』
やっぱりバレちゃった…泣いてるし
亮平💚『ごめん////あまりにも気持ち良さそうだったから///それに…可哀想なのは膝っ子じゃなくて亮平さんだぞ!』
情緒不安定な二人は訳もわからず泣いている。どうしようもないくらい二人は似てるのかも知れない。
横たわる俺に跨った翔太は〝ねっとり愛してあげる〟なんて生意気なことを言いながら自ら俺の熱茎を隘路に充てがうとゆっくりと腰を下ろして飲み込んだ。
翔太💙『ンンンッあん////あっあん』
亮平💚『オメェが気持ち良くなってどうすんだよ💢』
翔太💙『ごめんごめんアレ?なんで////どうしよう亮平、気持ちくて動けないよ////また先にイッちゃいそう』
はぁ…どうしようもないなこの子。翔太の手を掴んで下から突き上げると気持ち良さそうに恍惚とした表情を浮かべ、次第に馴染んだ熱茎に必死で腰を揺らめかし〝どう亮平さんどう?〟なんて色気も何もあったもんじゃない。その度に俺の熱茎は冷めていくんだが…〝亮平さん大分長持ちね?〟えぇ貴方のせいですよは言わないでおく。〝もうちょっと色っぽくお願い///〟どう色っぽく攻めてくるか楽しみだ〝へいお待ち〟と言った途端にただの茎になったのは言うまでもない…暫く翔太とお寿司屋さんに行くのやめようかな…
どうやら翔太の色っぽさを引き出しているのは俺らしい。腕を伸ばし頰を撫でると、掴んだ手に頬擦りして指をしゃぶった姿に元気を取り戻した熱茎を、労うように下から何度も突くと朝日に揺蕩う翔太は額の汗を迸らせながら妖艶に腰を振った。美しく甘美なその姿にビクンビクンと腰が疼くと翔太の腰を掴んで引き上げ、俺の腰を上へと強く一突きした瞬間白濁した欲が翔太の中に注がれた。
翔太💙『ンアッ!あぁああバカぁ…////』
同時に放たれた僅かな翔太の残滓が俺のお腹に吐き出された。コテッと俺の胸に倒れた翔太は微動だにしない。頭を撫でるとのそっと顔を上げ〝どうだった?気持ち良かった?〟相当気にしている様子だった。
亮平💚『最高に気持ち良かった////俺の治療は終わりだね先生♡完璧でしょ////』
翔太は〝完璧すぎだよぉ遅漏くん過ぎ////大変だよ///〟なんて言って何だか嬉しそうだ。すっかり朝日が顔を出し、太陽の光に圧倒された暁月夜は西の空におずおずと雲隠れしている。ふふっ翔太みたい。
翔太💙『何見てるの?太陽?』
亮平💚『ふふっ翔太…翔太の誕生日スーパームーン満月だよ!誕生日どう過ごしたい?』
翔太💙『ヤダぁ狼になっちゃうの亮平////エッチぃ』
どっちがだよ💢翔太にどんな誕生日を過ごしたいか、思いついたらノートに書くように伝えると凄く恥ずかしそうに〝亮平さえいればそれでイイ〟なんて言って何だかメロドラマでも見てる気分になったのは黙っておく。
亮平💚『一年で一番地球に近づく満月だからすっごく大きいし神々しいよ絶対二人で見ようね』
〝えっ最高じゃん///お財布準備しなきゃね〟欲深いけど子供みたいな発想の翔太は可愛い ///
不器用な俺達はじっくりゆっくりとねっとり愛し合うのが似合ってる。小さな事に一喜一憂出来る翔太を見てるとそれだけで心が温かく幸せな気分になれた。
薄っすらと残る暁月夜に両手を合わせて二人の幸せを願う朝。後ろから踵を目一杯上げた翔太が蹌踉めきながら俺に抱き付いた。可愛らしく顔を覗いた翔太と瞳がぶつかるとどちらからともなく唇を重ねた。
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🍚おかわり 解決したぁ?😍😍 💚💙可愛い。やっぱり、可愛い二人はどうしたって可愛い(可愛いしか言ってない)彼氏は可愛いけど、蓮🖤くんより口悪いのもなんか可愛く見えて来た💚

とりあえずコロコロ転がる💚💙はずっと見ていられる🥰