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夜の釣りは、冷蔵庫の容量の関係で中止になった。
朝のすだて漁の成果が多すぎた結果だ。
でも、
「新鮮な魚も歯ごたえが良くて美味しいのですけれどね。2日、3日と経つとタンパク質が分解されてうま味が濃くなるんですよ。歯ごたえは落ちてきてねっとりした感じになりますけれどね」
と先生が言うので、そうなった味も楽しみだ。
そんな訳で、風呂等の後は久しぶりに宴会しながらカードゲーム。
まあ例によって勝つ人と負ける人は決まっているのだけれど。
早朝の釣りも任意参加になった。
結果、起きて竿を出しているのは僕の他4人だけ。
朗人先輩、文明先輩、美洋さん、彩香さんだ。
美洋さんは何でも参加の勢いで今日も出てきたのだだけれど、彩香さんの目的は別、かつ切実。
「夏の間の食費を少しでも浮かせるため、一杯釣って保存食を作る!」
以上。
ちなみに僕の場合は狩猟本能に負けただけ。
サバの在庫は一応まだあるし。
今日は大分潮が満ちていて、かつ風もあまり無い。
昨日より飛ばないので、仕掛けはちょっと短めに。
美洋さんと彩香さんは信頼性抜群なサビキ仕掛けを本日も愛用。
投げ用のカゴの下につけている。
そして今日は最初から当たりが多かった。
投げて5分もしないうちに、そこそこいい型のアジが釣れた。
彩香さんも美洋さんも、2段階でなんてやらなくてもアジが釣れている。
そして3人で5匹程釣ったところで。
「仕掛け巻いて一式持って集合!急げ!」
文明先輩が呼んでいる。
何だろう。
急いで仕掛けを巻いて走って行くと。
「あのさざ波が立っている一帯が見えるか。仕掛けが絡んでもいい位のつもりで、あの辺を狙え」
確かに40メートル位先、割と近いところに妙なさざ波が立っていた。
朗人先輩も含め、全員でそこを狙う。
「あれは小魚の群れが大きい魚の群れに襲われている状態なんだ。だからあの下に大きい魚の群れがいる。チャンスだ」
取り敢えず全員無事に仕掛けを入れて。
ほぼ即時にウキが沈む。
リールを巻くと、重い。