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数日後
空とパイモンは私が与えた情報をもとに冒険し…無事、璃月での事件は解決した
そして、魈と1回本気で拳で語り合い半殺しにまで追い込んだ後、無事私の犬になってもらった
まぁ、シンプルに初顔合わせに噛み付かれたのにイラついてたからその憂さ晴らしもあるけど
菜月)んで、満足した?
魈)はぁ…はぁ……(強すぎる…)
菜月)ほら、回復させてあげるからじっとしてよ
魈の頭に手を乗せパッと傷を治し私の犬になる契約をして貰った
まぁ、犬と言ってもそんなにも扱き使う訳じゃないけど
まぁ、扱うなら私の代わりに空達の子守りを任せるくらいかな
菜月)空〜、次の国は稲妻
空)稲妻…?
菜月)そ、雷の国、神は雷電将軍
空)ほぅ…
稲妻の事を話していると北斗が「お、稲妻に行くのかい?じゃあ送ってやるよ!」と言ってくれた
空)北斗!
北斗)どっから行っても稲妻って遠いから送ってってやるよ
パイモン)いいのか?
北斗)あぁ!あ、でも……そういえばココ最近稲妻からの物資が滞ってるな…
菜月)マジ?私がモンドでグータラしてる間に何があったんだ…?
北斗)さぁね
稲妻のことを話していると突然後ろから声をかけられ驚いて後ろを見ると鍾離と魈が居た
菜月)えっと…鎖国って……
そう、私に声を掛ける時の言葉が「稲妻は鎖国中だ」と言われた
鍾離)本当だ
北斗)あんたが言ってるのは本当だ、稲妻から連れて来た「楓原万葉」って奴がいるんだが…詳しく聞くと眼狩り令だとか何とかって…
と、話していると聞いた事ない声で「眼狩り令はずっと前から行われているでござるよ」と言われた
菜月)Σ( ˙꒳˙ ;)
空)お、お前は……?
??)先程紹介された楓原万葉でござる、稲妻から逃げる様な形でこっちに来た者でござる
菜月)あぁ…って…逃げる様なって……眼狩り令ってのは相当酷い命令なんだろうね…
万葉)眼狩り令は「神の目を狩る」という命令でござる
菜月)何それ…可笑しくね?それ強制?
万葉)うむ、拒否しようが抵抗しようが無いでござる幕府軍に取り押さえられて無理やり取られるでござる
菜月)……何それ、すっごいイライラすんだけど
鍾離)あぁ、胸糞悪いな
菜月)…ごめんけどさ…稲妻には私だけで行かせてくれない?ちょっとしたら戻って来るからさ……数日かかるかな…
空)な、菜月……?
菜月)空、ごめん……今すっごい怒ってんだ、ちょっと行かせてもらうわ、【独りで】
契約を破棄し静止を振り切って稲妻にひとりで向かった
稲妻
菜月)(取り敢えず単身で突っ込んでやろ)
1人怒りをふつふつと煮えらせながら雷電将軍が居る城に向かい幕府軍が邪魔をして来るが全員振り払って城の中に勝手に入ってやった
菜月)雷電将軍!
雷電将軍)……
菜月)雷電将軍、お前が永遠を求めて居るのは知ってる…だが、なんでこんな事をしているのか私にはさっぱり分からないんだが?
武器を構えて歩いて近付くと突然足元を凍らされ後ろを見るとスネージナヤの淑女が居た
菜月)……いい度胸してんな
シニョーラ)な、なんであんたが居るのよ!
菜月)さぁねぇ?ねぇシニョーラ……どうせお前がこいつに変な事吹き込んでこんな大事になってんだろ?
足元の氷を溶かしシニョーラに近付くとシニョーラは恐怖心から逃げ出そうとしたが心臓を突き刺し殺した
菜月)神を操るなんていい度胸してんな、神の目は人が試練を乗り越えてもらったもの……言わば努力した証だ、神が一方的に渡した物を一方的に没収だなんて…【相当死にたいようだな】
シニョーラの死体を燃やし雷電将軍にゆっくり近付き動けない様に軽く拘束した
菜月)ねぇ、雷電将軍
雷電将軍)ッ…(何たる恐怖…悪魔そのものの覇気だ…)
菜月)君、本当に雷電将軍?
そう言って雷電将軍の谷間に亀裂を入れ手を入れると……
一心浄土
菜月)…影、私がなんで怒ってるか知ってるよね
影)ご、ごめんなさい……菜月
菜月)眞がいきなり居なくなって心の整理が付かず将軍になって…人形を将軍と称し自分は中にひきこもって……別に怒らないよ、でもね……もう少し人形…いや、雷電将軍を監視しなさい
影)ごめんなさい……ごめんなさい……
影は何度も謝って私を抱き締めてきた
影は…眞が死ぬ前までは補佐みたいな形で眞を支えて来た…そんな眞がいきなり死んで「次からお前が将軍な」なんて言われても困るだろう…
それに、シニョーラに力を貸したのは多分だが…「眞を生き返らせてやるから協力しなさい」とでも言われたのだろう
虚しさや孤独感から影…雷電将軍は引き受けてしまったのだろう……
菜月)怒ってないよ、ごめんね……もっとあなたの負担に気づけば良かったわ
影)私が……私の心が弱いから…ッ…
菜月)影、自分を責めないで
影)え……
菜月)あなたは人間の身でありながらよく頑張ったわ……まぁ、人間と言っても今は【魂だけ】だけどね
影)ごめ…なさ……わたし、わたし…眞が…いなくなって、さみしくなって……もういっかい…もういっかい眞に会うために…永遠を追い求めて……なのに…なのにッ…まこと……まこと……うぅッ…
菜月)……(ごめんね…影、辛い思いをさせて……先に生まれた神なのに気づけなくてごめんね……)