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うわああ第2話もめっちゃエモい……😭💕 咲の「失うくらいなら最初から持たない」って気持ち、すごくわかるようで切ない。 それでも昴が諦めずに隣に座り続けてくれたから、今があるんだね。 「遊ぼう」って勇気出せた瞬間、こっちまで泣きそうになったよ…! 昴の「うん!」がまぶしすぎて、もう推すしかないっしょ!!🌟 この関係性の積み重ね、続きが気になりすぎる〜〜✨
校門を出てから、わたしたちはしばらく黙って歩いた。
いつも通っている道だった。見慣れた店も、信号も、道端の植え込みも、何も変わっていない。
けれど、もうすぐ全部なくなるのだと思うと、ひとつひとつが妙にはっきりと目に映った。
「咲ってさ、昔は全然しゃべらなかったよね」
昴が言った。
「今だって、そんなにしゃべらないよ」
「いや、今はしゃべるよ。わたしといるときは特に」
「そうかな」
「そうだよ」
昴は得意げにうなずいた。
「最初に会ったときなんか、わたしが何を言っても無視するんだもん」
幼いころのことを思い出した。
わたしが育った育児施設。
わたしは一人で絵本を読んでいた。
本を読んでいる間は、誰かと話さなくていい。
誰かに自分のことを知られなくてもいい。
絵本の中の世界には、わたしの知らない場所や、会ったことのない人たちがいた。ページをめくれば、いつでもそこへ行くことができた。
だから、誰かと遊びたいとは思わなかった。
ある日、わたしがいつものように一人で絵本を読んでいると、目の前に影が落ちた。
「何読んでるの?」
顔を上げると、金髪坊主頭の子が立っていた。
その子はわたしより少し背が高く、日に焼けた顔をしていた。短い髪が窓から差し込む光を受けて、明るく輝いていた。
「ねえ、それ面白い?」
返事をしなかった。
「わたしにも見せてよ」
わたしは絵本を抱え直した。
その子は少し首を傾げたけれど、怒ることもなく、わたしの隣に座った。
「じゃあ、わたしは別の本を読もうかな」
本棚から別の絵本を持ってきて、わたしの隣で読み始めた。
次の日も、その子はわたしのところへやってきた。
「遊ぼう」
わたしは本を読んでいた。
「ねえ、外で遊ぼうよ」
ページをめくった。
「鬼ごっこでもいいし、かくれんぼでもいいよ」
返事をしなかった。
わたしは、その子が嫌いだったわけではない。
ただ、誰かと一緒にいる方法がわからなかった。
誰かと仲良くなれば、いつか離れることになるかもしれない。
大切なものができれば、それを失ったときに悲しくなる。
それなら、最初から何も持たなければいい。
幼いわたしは、そんなふうに考えていた。
だから、誘われるたびに無視をした。目を合わせず、聞こえないふりをして、本の文字を追い続けた。
それでも、その子は毎日やってきた。
「今日は何読んでるの?」
「一緒におやつ食べようよ!」
「名前なんていうの?」
何を言われても、わたしは返事をしなかった。
その子は自分の名前を教えてくれたけれど、わたしは覚えようともしなかった。
ある日、その子はいつものようにわたしの前に座った。
「今日も遊ばない?」
わたしは本を読んでいた。
「……ねえ」
声が少し震えていた。
それでも、わたしは顔を上げなかった。
しばらくして、小さな嗚咽が聞こえた。
顔を上げると、その子は泣いていた。
「どうして、遊んでくれないの?」
わたしは何も言えなかった。
「わたし、何かした?」
#生成AI
柘榴とAI

127
#鬱展開
Mist-404
2,132
柘榴とAI

112
ゑぬ。
197
首を横に振ることもできなかった。
その子は袖で目を拭い、
「……もういい」
そう言って、部屋を出ていった。
わたしは開いたままの絵本を見つめていた。
文字は目に入っていたけれど、何も読めなかった。
次の日、その子は来なかった。
その次の日も、その次の日も。
本棚の前に座っていると、ときどき遠くから視線を感じた。顔を上げると、その子がほかの子どもたちと遊びながら、こちらを見ていることがあった。
目が合うと、その子はすぐに顔をそらした。
わたしは、また本に目を落とした。
いつもどおりだった。
いつもどおりのはずだった。
なのに、部屋がひどく広く感じられた。
隣に誰も座らない。何を読んでいるのかと聞かれることもない。外で遊ぼうと誘われることもない。
静かで、落ち着くはずだった。
それなのに、ページをめくる指が止まった。
わたしは本を閉じて、部屋の中を見渡した。
その子は、少し離れたところで笑っていた。
ほかの子と遊んでいた。
わたしの知らない遊びをして、わたしの知らない話をしていた。
その光景を見て、胸の奥がきゅっと縮んだ。
寂しい。
そう思った。
その気持ちが何なのか、最初はわからなかった。どうして寂しいのかも、どうしてその子が笑っているのを見ると苦しいのかも、わからなかった。
ただ、このままでは嫌だった。
その子がもう二度とわたしのところへ来なくなったら。
わたしのことを忘れてしまったら。
そんなことを考えると、怖くなった。
でも、自分から声をかけるのはもっと怖かった。
今まで何度も無視をした。泣かせてしまった。もういいと言われた。
今さら話しかけても、無視されるかもしれない。
嫌いだと言われるかもしれない。
そう考えると、足が動かなかった。
わたしは絵本を抱きしめた。
本の中へ戻れば、こんな気持ちを知らずに済む。
何もなかったことにして、いつもどおり一人でいればいい。
そう思った。
それでも、視線は何度もその子のほうへ向いてしまった。
やがて、その子が一人になった。
今しかないと思った。
わたしは立ち上がった。
一歩、歩いた。
足が止まった。
もう一歩、歩いた。
その子はまだ、わたしに気づいていなかった。
声を出そうとしたけれど、喉が詰まった。どうやって話しかければいいのだろう。
それでも、ここで戻ったら、きっと後悔する。
わたしは、ぎゅっと手を握った。
「……あの」
その子が顔を上げた。
「なに?」
少し驚いたような顔だった。
わたしはうつむいた。顔が熱くなった。
「……遊ぼう」
声は小さくて、自分でも聞き取れないくらいだった。
その子は何も言わなかった。
やっぱり駄目だったのかもしれない。
そう思ったとき、その子の顔がぱっと明るくなった。
「うん!」
返事は、思っていたよりずっと大きかった。
「遊ぼう!」
その子は立ち上がると、わたしの手を取った。
「何して遊ぶ?」
わたしは答えられなかった。
「鬼ごっこ? かくれんぼ? あ、そうだ。お庭に行こうよ!」
その子は、わたしが何か言うのを待たずに歩き出した。
引っ張られるようにして、わたしも歩いた。
手が温かかった。
その日、わたしたちは庭で遊んだ。
帰る時間になっても、その子はずっと笑っていた。
わたしも、少しだけ笑った。
それからわたしたちは、毎日一緒に遊ぶようになった。