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いやぁなんか口からも血が
あかん、最高すぎて続きが見たなってきた
やっぱり鼻血が止まらん
華音 様からのリクエストぅーーー!
「別組織かぶちゃ」
ハピエンかバドエンかは、最後まで見ろ。
書いててなかなかにSAN値削れたわ……
それではどぞ!
天羽組と天王寺組の抗争は苛烈を極めていた。
先日宇佐美ともう一人の舎弟が、天王寺組城戸派、 韮沢の襲撃にあい、一人は死亡、宇佐美と小峠は重症だ。
宇佐美「小峠の兄貴、天王寺組の韮沢、強かったですね…」
小峠「お前のおかげで勝てた。ありがとな。」
二人は病室のベッドの上でそう話していた。
二人は今絶対安静で療養中であるが、院内を歩いたり、屋上に出ることは許されている。
その時、小峠の携帯がなった。
小峠「…………悪い、宇佐美。出てくる。」
宇佐美「お気をつけて!」
そして小峠は病室から出て、誰もいない屋上へ出向いた。
ピッ
小峠「……怪我は平気か、韮沢。」
その電話相手は、天王寺組城戸派、あの日殺したであろう韮沢だった。
韮沢『もーちょい手加減してくださいよォ。…にしても、演技上手いですなぁ。』
小峠「結構痛かったんだからな、お前の攻撃。 」
韮沢『いつもなら全く当たらんのにー…』
小峠「で、何の用だ?電話をするのはリスクがあるって言ったろ。」
韮沢『そりゃスンマセン。兄貴なら何とかなるでしょ。そんで本題なんですけど、大嶽のカシラがそろぼち戻って来いって。』
小峠「カシラが?なんで?」
韮沢『天羽組結構根性あるでっしゃろ?そんで城戸派だけだとワンチャン厳しいゆうて。兄貴が城戸派に一時的に入れば、相手は混乱してこっちは戦力が増える、との事ですわ。』
小峠「……なるほどな。天羽組を切れってことか。」
韮沢『そうでーす。城戸の兄貴も浅倉の兄貴も早く会いたいゆーて事務所破壊しそうな勢いなんですわ。』
小峠「いや何してんだよ止めろ?」
韮沢『じゃ、そういう事なんでお願いしますわ。事が終わり次第連絡してくださいね。迎え行きますんで!』
小峠「分かった。」
ピッ
ふぅ、と小峠はひとつため息をついた。
小峠は天王寺組から送られてきた内通者である。もともとは天王寺組戸狩と同期であったが、ある日天羽組へ潜入調査を命令された。そして天羽組の情報を全て天王寺組に流していたのだ。
だが小峠はこそ戦争にあまり乗り気ではなかったのだ。
小峠「過去は過去、今は今でいいんじゃねえのか……たしかに先に協定を破って天王寺組を襲ったのは東京モンだが、それでも何十年前の事だ。ここまで過去に縛られてちゃ、無駄に力を浪費するだけだしな…」
それこそこの戦争が生み出す悲劇を小峠は理解しきっていたのだ。
どっちが勝っても結局はどっちかの恨みを買って、そしてまた時を経て争いに発展する。
これが連鎖してきた事で、関東と関西の仲はどんどん悪くなり、今こうして戦争が起きてしまった。
しかも小峠は長く天羽組にいたために、情が湧いてしまったのだ。
小峠「大嶽のカシラも分かってるだろうに……ほんと手厳しい人だな…」
だがしかし、上の人間の命令は絶対。
小峠は天羽組から離れる準備に取り掛かった。
小峠は天羽組の自身のデスクで脳内で作戦を組みたてていた。
小峠「(もし俺が裏切ったら天羽組は全力で俺を殺しにくるだろう。それは仕方がないとして、できる限り天王寺組の組員にも天羽組の組員にも死んで欲しくない。あと数日でおやっさんの会合だ。だったら浅倉にわざとおやっさんの車をつけてもらって、そんでもっておやっさんと柏木を逃がす。浅倉の下に付く奴にはとりあえず車を回しといてもらおう。そんで俺がおやっさんたちを逃がす形で浅倉と戦闘に入るふりをする。ふたりが逃げ切れたら天王寺組にそのまま戻る。)」
額を抑えてしばらく動かない小峠を見て、ほかの組員たちはこんなことを思っていた。
速水「兄貴………疲れてるんだろうね……」
飯豊「なんでも無理するからなぁ、あの人は。」
野田「どうした野田、アイツ。」
永瀬「キャパオーバーしたんでしょ。コーヒーでも入れてやりましょうかぁ。」
そして組員がそんなことを考えている中、小峠はさらに自分の脳をフル回転させ考えた。
小峠「(できたらどっかのタイミングで停戦を提案させたいが、この人たちのことだから多分天王寺組を壊滅させるまで止まらない。この無駄な戦争を止めるにはどうしたらいい……………体張るか……もともとこの戦争の発端は野田の兄貴のジョンとダンによる襲撃だ。そして俺が裏切った場合、それが原因になって多分また戦争が激化する。それだけは何とか避けたい。…それはとりあえず後で考えるか。)」
そして会合の日。
おやっさんの車の後ろには浅倉と、車でその舎弟が着いていた。
小峠「(よし、ちゃんと追跡できてるな。)……おやっさん、逃げますよ!追跡されてます!」
おやっさん「なんだと!?」
柏木「兄貴、どこへ行けば…!?」
小峠「状況が悪い。おそらくバイクの後ろの車も天王寺組だ。……俺が降りて時間を稼ぐ。お前はその隙におやっさんを連れて組へ戻って応戦を呼べ!」
柏木「わ、わかりました!」
そして小峠は窓から手榴弾を落とし、後方を爆破させる。
小峠「俺はここで降りる。行け!」
おやっさんと柏木を乗せた車は走り去っていった。
小峠「浅倉、大丈夫か?」
浅倉「小峠の兄貴、さすがにビビりましたわ。」
小峠「無傷じゃねえか。流石、と言ったところだ。」
浅倉は小峠の目を見て、突然こう言い放った。
浅倉「………小峠の兄貴、もしかして天羽組に情でも移りました??」
小峠「は?なんで?」
浅倉「ほんとは戦争したくないって思ってるんでしょ。」
小峠「…お前にはなんでもお見通しだな。城戸の入れ知恵か?」
浅倉「いえ…城戸の兄貴も同じようなこと言ってたんで。俺も…」
小峠「城戸が?」
浅倉「ええ。こんな無意味な戦争なんてしたないーって。きっと小峠の兄貴も同じこと言いよるやろ、と言ってましたよ。」
なんと城戸と浅倉も同じ考えだったのだ。
小峠「…今のところ死者は出てない。この戦争を止める方法を見つけるのを手伝ってくれ。」
浅倉「兄貴の頼みならいくらでもやりますわ。」
そして二人は同盟を結んだ。
その時だった。
工藤「華太ぉぉ!!」
速水「小峠の兄貴!!!!」
小峠「……なんでだ。いくらなんでも遅すぎる……」
浅倉「ドスの工藤……か。」
なんと天羽組の工藤と速水が到着してしまったのだ。
そして速水は戸惑ったように小峠と浅倉を交互に見つめ、工藤が口を開く。
工藤「華太……なんでそいつと一緒にいやがる?」
小峠「………随分、早かったですね。」
速水「兄貴…?」
小峠は観念したように溜息をつき、こう言い放つ。
小峠「そうですね……例えばですが。俺が天王寺組の組員で、今までずっと天羽組の情報を流してた…………って言ったらどうします?」
浅倉「(小峠の兄貴、ここで全部バラす気や。)」
無論、その言葉を聞いて黙っていられるわけがない。
工藤「最初から全部嘘だったのか!?」
小峠「そうです。」
この小峠の言葉に黙ってられるわけが無い。工藤が声をあげようとした瞬間、咆哮を上げたのは速水だった。
速水「嘘ですよね!?兄貴は組への忠誠心も強くて、ずっと俺のあこがれだったのに!兄貴たちを慕ってたんじゃなかったんですか!?」
小峠「全部、嘘だよ速水。残念だったな。」
尊敬し、信頼し、大好きだった兄貴分、大好きだった弟分の突然の裏切り。
その言葉を聞いた工藤と速水は、黙ってドスとチャカを取り出した。
裏切り者には死を。
天羽組の本懐は、暴力を暴力で抑えること。
組の方針だ。
そして速水のチャカの標準が小峠にあい、速水は引き金を引いた。
誰もが避けると思った。
発砲音が辺りに響く。
小峠の体から力が抜け、地面に倒れる。
浅倉「…は…?」
速水「っ、!?」
工藤「なっ…!?」
小峠の顔には少しだけ笑みが浮かんでいた。
小峠は最初から、こうなった時は死のうと決めていた。
情はあっても組を売っていたからだ。
だから自分が許されるとは思っていなかったし、自分のせいで周りに危害が遅ぶのも忍びなかった。
だからこそ、“わざと”あの銃弾を受けたのだ。
自分の死で関東と関西に平和が訪れるように___。
ありがとうございました!
…うん、なにこれ。グダグダだな…文章構成どした?
華音様まじでごめんねぇ…
お次は腐りかけの豆腐様のリクエスト!
お楽しみにん