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目黒「そうですね…」
『何やかったい顔やな…』
目黒「僕は元々こんな顔ですニコッ」
『生意気な口やな〜…あ?』
訛りのきいた老人の言葉。目黒と向井が厄介だと言うのはお隣組に当たるこの組織。物騒な噂も絶えないこの組には、目黒たちにとっておいしい話が山ほどある。
目黒「…本題に入っても?」
『あー…そうやったなぁ…何の用や?』
目黒「…ここに、✗✗と言う男は来ませんでしたか?」
『✗✗ぅ〜…?知らへんなぁ』
目黒「…彼は僕たちの組から多額の金を借りたまま、姿を消しました」
『はっ!監視が甘かったよぉやなぁ?』
目黒「…そうでしょうか」
『…あ?』
目黒「こちらに、その✗✗と言う男が出入りしているという情報をお聞きしたのですが…これもまた噂…?」
『…』
目黒「彼には償わせないといけないことが山ほどある…もしここに彼がいるのであればぜひ返していただきたい」
『そないしたら…そいつはどげなする?』
目黒「ニコッ…お察しの通りです」
『…』
無の時間が続く。向井は目黒の背中を見る。いつもとのギャップに頭がクラクラする。
向井が目黒を尊敬する理由はここにある。彼は仕事において何もかもが完璧。相手の懐に何なりと入り込む姿はまるで蛇のよう…ネチネチと絡みつく言葉で相手を翻弄させる。
向井「(やっぱ……一生敵に回したらあかんな)」
向井こ背筋がゾクッと震える。その目黒の殺気を感じ取ったのだろう。
目黒「…早く…ここに連れて来い」
宮舘「暇だな〜…」
宮舘は屋敷の自分の部屋で暇を持て余していた。目黒と向井は何時かえってくるかわからないと言っていたため昼食を用意するわけにもいかずただ外の綺麗な景色を眺めるだけだった。
宮舘「…」
ここに来ても、宮舘は彼氏に連絡を入れている。最初の方は不安や恐怖から毎日のように連絡をしていた。
が、今ではその不安な気持ちも落ち着き、連絡をいれるのは生存確認で2週間に1回程度。それでも彼からの既読は未だつかない状態。
宮舘「…もう呆れちゃった?俺のことはどうでもいいの?」
諦めていたつもりが、やはり一度考えてしまうと寂しい気持ちが押し寄せてくる。
宮舘はそっとスマホを置き、気持ちを落ち着かせよいと部屋を出た。
宮舘「んー…クッキーなら…ちょっと日持ちする?明日ぐらいなら食べれるよね」
宮舘は気を紛らわすため、ご飯ではなくお菓子を作ることにした。そうすれば取っておけて目黒達が帰ってきた時にすぐに出すことができるからだ。
宮舘「無難にバタークッキー…?チョコクッキーでも良いけど…」
メモ紙を見ながら冷蔵庫をあさっていると、台所の入り口からゴトッと戸が軋む音が聞こえた。
ふと振り返るとそこには屋敷では見たことがない人物が立っていた。
宮舘「えー…っと」
彼もびっくりしているようで言葉は発さずただ宮舘の目を見て固まっている。
身長は目黒程あり、筋肉質。日焼けもしていてぱっとみ、ホンモノの方みたいな見た目。
宮舘「あの…」
「あ…ごめん。えっと…どちら様?」
宮舘「んん〜…なんて説明したらいいですか?」
「??」
質問に質問で返す宮舘。彼は尚戸惑った表情を見せた。
宮舘「んー…ボスの方に連れてこられた…って言ったら、伝わります?」
「あ、目黒?」
宮舘「はい」
「この前言ってたやつか…」
宮舘「えと…」
「あぁ、俺は“岩本照”。目黒の手伝いと、ここらへんの地域の建設作業を手伝ってる」
宮舘「お家つくる人…✨」
岩本「まぁそんな解釈でいいよ」
見た目に反して優しい喋り方の岩本。宮舘はあまり知らない職業に目を輝かせる。その姿がおかしかったのか岩本は少し独特な笑い方で宮舘に話しかける。
岩本「いひっ。目黒に話聞いてるよ」
宮舘「そうなんですね。えと、宮舘と言います」
岩本「下の名前は?」
宮舘「涼太です」
岩本「わかった。なんて呼んだらいいかな?」
宮舘「呼び方?」
岩本「え?普通あるくない?」
宮舘は一瞬戸惑う。そう言えばここに来てから名前を呼ばれたためしがない…と。
宮舘「名前…ここに来てから呼ばれたことない」
岩本「・・・ん??」
宮舘「“おい”とか…“ねぇ”って感じで話しかけられるから」
岩本「…わかった。じゃあ俺はちゃんと呼ぶ。“宮ちゃん”とかどう?」
宮舘「宮ちゃん…はじめて呼ばれる」
岩本「ほんと?いや?」
宮舘「嬉しぃ…ニコッ」
岩本「いひひ。じゃあよろしくね宮ちゃん」
宮舘「うん!」
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コメント
2件

💛さんも出てきてますます続きが気になります🥰 💛さんの「宮ちゃん」呼び、ジャスティス✨
むる

161
ゆり。
28
れたす野郎
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