コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
hnk×rdo
俺は運命だと思ったよ
初めて出会ったのは君がまだ警察になったばかりの頃、
俺がコンビニ強盗をしていた時だった
そう君は俺を捕まえにきた
君のその犯罪者を彷彿とさせるような鬼の被り物も
その見た目に合わぬ優しすぎる声も
チェイスで俺に勝ったその高い運転技術も
俺は君に惹かれていた
君には惹かれるものがあった
君は俺の初恋になった
hnk「…あれ、らだおきゅんじゃん」
rdo「ハンクさん、その呼び方やめてくださいよ〜恥ずかしい…」
月日の流れとともに交流を深めていき、敵対組織ではあるものの
世間一般的にいう“良い友人関係”を築いていると思う
俺が『らだおきゅん』なんて呼ぶと頬を赤らめて顔を逸らしてくる
あぁ、ほんとうにかわいいな と思う
本当にそう思う…
とうのらだおはちょっかい程度にしか思ってないんだろうな
俺の言葉は全て本当なんだけどな…
君といる時間が一番幸せなんだよ
ポッカリと空いた穴が満たされていくんだよ
ずっと二人だけの時間が続けばいいのに
俺だけを見てくれれだいいのに
?「〜〜〜〜!」
見てくれればいいのにな…
mng「らだお〜〜‼︎」ギュッ
rdo「あっ、マンゴー!」ヨシヨシ
mng 「らだお今日ね〜〜!」
hnk 「………………」
そう、らだおは優しい
“みんなに”優しい
らだおはみんなに平等だ、愛も等しく
らだおにとって誰が特別だとかはないだろうな
らだおの心は決して揺るがない
どんな熱烈な告白や勧誘も
彼を突き動かすだけの意味を持たないのだろう
俺はらだおにとっての“特別”にはなれない
胸のおくがズキズキ痛んで仕方がない
hnk 「……っ痛った」
rdo「…ハンクどうしたの?大丈夫?」
…やめてよ、優しくしないで…もっと好きになるじゃん
hnk「…うん、大丈夫」
rdo「…そ」
ちょっとずつでいいから、距離を縮めよう
いつかこの気持ちが届くのを信じて
信じて
信じて
信じて
信じて
信じて
……
rdo 「俺、彼女できたんだよね」
hnk 「…え?」
えっ、なんで?どうして?
言葉が詰まる
鼓動が速くなる
冷汗が止まらない
息が思うように吸えない
満たされていたはずの穴が大きく開いて気持ち悪い
黒くてドロッとした何かが渦巻いて広がっていく
何にも考えられないや…
rdo「…たまたま趣味が一緒で息統合してね、話して
いくうちに好きになってたんだ。俺ね、その時運命だと思ったんだよ。
ハンクならわかってくれるよね?応援してくれるよね?」
hnk 「応援……?」
するわけないじゃん
好きなのに
どうして?
どこで間違えた?
どうすればよかった?
なんで?
なんで?
なんで……?
hnk「………」
rdo 「……あっ、大型犯罪起こったから行くね」
そう言ってらだおは俺に背を向けて歩いていく
大型犯罪?今の時間帯どこも犯罪なんてしてないよ
嘘までつくんだ
そんなに俺から距離がおきたいんだ
……もう知らないから
ずっと、ずっとだよ?
ずっっっと我慢してたんだから
らだおが嫌がると思って我慢してたんだよ
もういいよ
最後に
hnk「…最後に聞かせてよ…らだおきゅんは俺のこと好き?」
rdo「…まぁ、嫌いではないよ?」
そう言ってまたらだおは歩き始めた
最後までそう言って濁すんだね
らだおは本当に罪な男だよね
ねぇ、俺をこんなにしてどうしてくれるの?
責任とってよ
歯止めなんてもう効かないよ
この振り下ろした拳は止められない
もう後戻りなんてできないからね…♡
俺の腕の中でぐったりと倒れている君が愛らしいよ
じんじんと痛むこの手の痛みさえ愛おしい
もうこの手を離すつもりはない
これからは、
hnk「ずっと一緒だよ、らだおきゅん♡」
俺たち運命の相手なんだから