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stpl 紫赤 様
誤字脱字注意
日本語おかしい
夜のスタジオは、静まり返っていた。
仕事が終わった後、二人きり。
雨は上がったけど、空気はまだ湿って、少し重い。
「……もう、終わりですか?」
彼が小さく声を上げる。
その目は、俳優の顔も、オタクの顔も混ざったまま。
可愛くて、泣きそうで、胸をギュッと掴まれる。
「終わり……じゃないよ」
咄嗟に答える俺。
その瞬間、理性がぷつんと切れた。
この距離で、もう我慢はできない。
「……あっ……!」
腕を回して無理やり抱き寄せる。
彼は驚いて、ほんの一瞬、逃げようとしたけど、手が俺の首に絡みつく。
その体温、鼓動、震え……全てが俺を狂わせる。
「……黙って、逃がさない」
唇を重ねる。最初は軽く、でもすぐに深く、息まで絡めるように。
指先は自然に首筋、肩、背中、腰へと滑る。
彼は小さく声を漏らす。
「……いや……だめ……っ」
でも、体は俺に寄せてくる。
「言葉じゃなくても、分かる」
耳元で低く囁くと、彼の目が潤む。
そして、泣きそうに笑う。
「……こったん……っ、もう……」
その声が理性を完全に破壊する。
俺は彼を壁に押し付けて、体を密着させ、ゆっくり深く前戯を始める。
唇、舌、手の動き――全てが“俺だけのもの”の確認。
「……ねぇ……好き……」
小さく漏れるその言葉に、胸の奥が震える。
「……俺も、だよ」
言葉にしなくても、体が全て答えた。
繋がる瞬間、彼は震えながら俺に抱きつく。
小さな声で、何度も名前を呼ぶ。
痛みも快感も、全て飲み込むように俺は彼を受け止める。
キスは何度も、耳、頬、額、唇。
抱きしめて、指を絡めて、体温を感じて――
終わったあとも、離れられず、互いの心音を聞きながらじっと抱き合う。
「……もう、二度と離さない」
耳元で囁く。
彼も、泣きながら頷く。
「……うん……僕も……です……」
夜が明けても、二人は動かない。
服は乱れ、髪は絡まり、体は熱を持ったまま。
でもそれ以上に、心が満たされている。
今夜、言葉での告白はなかった。
でも、体も心も、互いの全てを受け入れた。
お互いが推しで、オタクであることも、もう関係ない。
二人だけの世界が、この夜で完成したのだ。
「……ね、明日も……」
「当たり前だよ」
手を握り、額を合わせて、二人で小さく笑う。
これ以上の言葉はいらない。
ただ、このまま、一生抱きしめていたい――それだけで十分だった。