💙あ……いく
岩本の上で、渡辺は眉間に皺を寄せて、快感を堪えている。
💛もう帰るの?
💙帰る
💛次はどこ?
💙聞きたくないくせに、聞くの?
💛気になるから
💙康二のとこ寄って、舘んちに泊まる
💛聞かなきゃよかった
キス。
渡辺はあっさりと出て行く。
🧡しょっぴー、しょっぴー、しょっぴー
激しい向井の腰の動きに、渡辺は顔を歪める。
苦しいのと気持ちいいのと、でも流石に腰が疲れて来た。
もう、次は楽な体位にしてもらおう。
そう心に決める。
❤️待ってた
💙ごめん、遅くなった
玄関で酒に酔った様子の宮舘に迎えられる。
向井がなかなか離してくれなかったのだが、それは言えない。
💙……んっ…ふうっ…っ
いきなり激しいキスを求められて、渡辺は驚くが、いつものことだと思い直した。
次から次へと、渡辺は仲間の性の相手を務める。
初めは隠していたのだが、揉めるのが面倒になって、放っておいたらいつのまにかみんなの共有物みたいになってしまった。
それぞれのことがちゃんと好きだし、一緒にいる時間は愛してると言える。
❤️俺を最後にしてくれてありがとう
💙んー、たまたま
❤️朝までいてくれるの、嬉しい
💙そっか
渡辺は目を瞑る。
このまま静かに眠りたい。
しかし、ごそごそと宮舘が動き出し、また情事が始まる。
しばらく誰とも会わないぞ、と思う。
しかし、連絡が来たら行ってしまう。
こうしてずるずると複数の関係を続けて来た。
渡辺は止め方がわからない。
きっと、渡辺に狂う者たちにもわからない。
永遠に続くこのループを、断ち切る者は現れるのだろうか。
おわり。