テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
488
#ギャグ
梨本和広
6,467
桜咲かな
299
#学園
第八話:爆誕!『学校長代理専用ハーレム部』!?
「……白銀、俺の聞き間違いか?」
生徒会室の机にバシッと叩きつけられた新たな部活設立書類。そこには、目を疑うような怪しいタイトルがデカデカと躍っていた。
『部活名:学校長代理専用ハーレム部』
「聞き間違いじゃないわ、相沢校長代理」
白銀美咲は眼鏡の奥の紫の瞳を怪しく光らせ、平然と言い放った。
「ちょっと待て! 昨日は『処女部』で合意しただろ!? なんだよこの破廉恥極まりない部活名は! 男子校時代からの俺の真面目な評価が社会的に死ぬぞ!」
「落ち着きなさいな。これは『カモフラージュ』よ」
白銀さんは溜め息をつき、教卓の上の書類を指で突いた。
「いい? 昨日、生徒会役員たちに宣言したでしょう? サキュバスたちに『相沢タカシは校長代理であり、自分たちの自由にはならない特別な存在だ』と示さなきゃいけないの。……なら、サキュバスたちが一番納得する『建前』は何だと思う?」
「……まさか」
「そうよ。『権力を盾にして自分専用のサキュバス(獲物)を囲い込み、ハーレムを作ろうとしている強欲な男』という設定よ」
白銀さんは満足そうに頷いた。
「これならサキュバスたちも『なんだ、結局権力に目が眩んだエロ男か。なら手出しすると面倒ね』と納得して距離を置くわ。そして何より——」
白銀さんはすっと俺の顔に接近し、耳元で甘い吐息を吹きかけた。
「私以外のサキュバスが、君に手を出せなくなる。……『校長代理のお気に入り(ハーレム員)』に手を出すのは、学園の法に触れるからね」
(こいつ、また自分の独占欲を理屈っぽく包み隠しやがった……!)
「でもな白銀、この部活名じゃ他の男子から恨みを買うだろ!『あいつだけ女子を集めてハーレム作ってやがる』って!」
「大丈夫よ。ケンジくんたち他の男子には『サキュバスの監視と保護を行う、超・機密特殊部隊だ』って適当な設定(嘘)を吹き込んでおいたから」
「余計なことすんな!!」
その時、生徒会室の扉が豪快に開いた。
「はーい! 校長代理サマ! 『ハーレム部』設立って本当!? 私も入部届持ってきたよー!」
飛び込んできたのは、昨日空へと消えていった野生系サキュバス・朱音だった。
彼女はひらひらとピンク色の入部届を掲げ、凶悪で愛くるしい笑顔を浮かべている。
「美咲だけズルいじゃん? 校長代理の『ハーレム』なら、私もメンバーに入る権利あるよねっ!」
「朱音……! あなた、どこまで邪魔をすれば気が済むの……!」
白銀さんの背中に、メラメラと黒いオーラが立ち上る。
「だってー、楽しそうじゃん? サキュバスの天敵みたいな体質してる校長代理サマを、誰が最初に落とせるか勝負でしょ?」
サキュバスだらけの学園を守るための裏組織だったはずが、白銀さんの暴走と朱音の乱入により、本当に『校長代理を取り合う危険すぎるハーレム部』として始動してしまったのだった。
コメント
1件
あああっ、朱音の豹変が可愛すぎる!!!😭💕💕 普段あんなに強気なサキュバスが、人間になった瞬間「み、見ないでよバカ!!」って真っ赤になって隅っこでバタバタしてるの、もうそのギャップ萌えが心臓に悪いよ!!白銀さんの「確信犯」発言もツボったw こういう“薬でキャラ変わっちゃう”展開、ラブコメの王道すぎて最高です…!10分限定ってのがまた切なくていじらしいね🥺 次どう転ぶのか、もう待ちきれない〜!