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『男子校が共学化したら女子が全員サキュバスだった件』の第九話です。
第九話:秘密の錬金術と、10分間だけの「人間」
「完成したわ……! これが、我が『ハーレム部』の秘密兵器よ!」
放課後の部室(旧資料室)で、白銀美咲が怪しく紫色の蒸気を上げる試験管を掲げた。
「……白銀、それ怪しすぎるだろ。何作ったんだよ?」
俺が引いていると、白銀さんは眼鏡の位置をくいっと直し、胸を張って不敵に微笑んだ。
「これはね……『サキュバスの能力を完全に10分間だけ封印し、ただの人間へと変異させる試薬』よ!」
「……は?」
「いい? 魅了(チャーム)も、精気を吸う本能も、ツノも翼も……この薬を飲めば10分間だけすべて消えて、完全に普通の女子高校生になれるの。これがあれば、男子たちがサキュバスに襲われそうな緊急時に、一時避難させることができるわ!」
「なるほど……! 毒を打ち消す解毒剤みたいなものか!」
白銀さんのまさかの天才的な発明に、俺は思わず目を見張った。これで男子たちの安全を確保する手段が一つ増えたことになる。
その時、部室の扉が勢いよく開いた。
「なにそれー! すっごく楽しそうなもの作ってるじゃん!」
入ってきたのは、相変わらず放課後になると現れる朱音だった。彼女はくんくんと鼻を鳴らし、試験管に近づいてくる。
「へえ、サキュバスを人間にする薬? そんなの飲むわけないじゃん。私たちから力を奪うなんて——」
「ふふ、飲まないならいいのよ? これは『人間と本当の恋愛をしてみたいサキュバス』のためのものだから。本能や魅了の力を使わずに、素顔の自分で男子と接したい子だけが使えばいいんだから」
白銀さんがニヤリと煽ると、朱音の眉がピクリと跳ねた。
「……ハハン? 私が『人間の男一人』くらい、魅了の力なしで落とせないとでも思ってるわけ?」
朱音は白銀の手から強引に試験管を奪い取ると、一気に煽り飲み干してしまった。
「あ、こら朱音……!」
直後、朱音の身体が淡い光に包まれる。
背中の大きな漆黒の翼が消え、頭のツノも綺麗に消失した。そして何より、彼女の全身から漂っていた人を狂わせるような甘い香気が、跡形もなく消え去ったのだ。
「……え?」
朱音は自分の手をまじまじと見つめ、それからゆっくりと俺の顔を見上げた。
「あ……あれ……?」
いつもの凶悪な笑顔が消え、彼女の顔が瞬く間にリンゴのように真っ赤になっていく。
魅了の力で男を惑わす「肉食系サキュバス」の鎧が剥がれ落ち、そこに残ったのは——ただの「極度の奥手で恥ずかしがり屋な普通の女の子」だった。
「な、なんで……っ!? なんでタカシの顔見ると、こんなに心臓がバクバクするの……っ!?」
「え、朱音……?」
「み、見ないでよバカっ!!」
朱音は両手で真っ赤な顔を覆い、バタバタと足をバタつかせながら部室の隅へ逃げていってしまった。
「……なるほどね」
白銀さんが冷静に手帳へメモを走り書きする。
「サキュバスの本能と魅了の力が消えたことで、彼女自身が秘めていた『純粋な初恋の感情』がダイレクトに表面化したわけね。……ふふ、実に興味深いわ」
「白銀……お前、これ絶対確信犯だろ……!」
10分間限定の「人間化」によって、サキュバスたちの思いがけない素顔が暴かれ始め、学園のラブコメ度はさらに加速していくのだった。『男子校が共学化したら女子が全員サキュバスだった件』の第九話です。
第九話:秘密の錬金術と、10分間だけの「人間」
「完成したわ……! これが、我が『ハーレム部』の秘密兵器よ!」
放課後の部室(旧資料室)で、白銀美咲が怪しく紫色の蒸気を上げる試験管を掲げた。
「……白銀、それ怪しすぎるだろ。何作ったんだよ?」
俺が引いていると、白銀さんは眼鏡の位置をくいっと直し、胸を張って不敵に微笑んだ。
「これはね……『サキュバスの能力を完全に10分間だけ封印し、ただの人間へと変異させる試薬』よ!」
「……は?」
「いい? 魅了(チャーム)も、精気を吸う本能も、ツノも翼も……この薬を飲めば10分間だけすべて消えて、完全に普通の女子高校生になれるの。これがあれば、男子たちがサキュバスに襲われそうな緊急時に、一時避難させることができるわ!」
「なるほど……! 毒を打ち消す解毒剤みたいなものか!」
白銀さんのまさかの天才的な発明に、俺は思わず目を見張った。これで男子たちの安全を確保する手段が一つ増えたことになる。
その時、部室の扉が勢いよく開いた。
「なにそれー! すっごく楽しそうなもの作ってるじゃん!」
入ってきたのは、相変わらず放課後になると現れる朱音だった。彼女はくんくんと鼻を鳴らし、試験管に近づいてくる。
「へえ、サキュバスを人間にする薬? そんなの飲むわけないじゃん。私たちから力を奪うなんて——」
「ふふ、飲まないならいいのよ? これは『人間と本当の恋愛をしてみたいサキュバス』のためのものだから。本能や魅了の力を使わずに、素顔の自分で男子と接したい子だけが使えばいいんだから」
白銀さんがニヤリと煽ると、朱音の眉がピクリと跳ねた。
「……ハハン? 私が『人間の男一人』くらい、魅了の力なしで落とせないとでも思ってるわけ?」
朱音は白銀の手から強引に試験管を奪い取ると、一気に煽り飲み干してしまった。
「あ、こら朱音……!」
直後、朱音の身体が淡い光に包まれる。
背中の大きな漆黒の翼が消え、頭のツノも綺麗に消失した。そして何より、彼女の全身から漂っていた人を狂わせるような甘い香気が、跡形もなく消え去ったのだ。
「……え?」
朱音は自分の手をまじまじと見つめ、それからゆっくりと俺の顔を見上げた。
「あ……あれ……?」
いつもの凶悪な笑顔が消え、彼女の顔が瞬く間にリンゴのように真っ赤になっていく。
魅了の力で男を惑わす「肉食系サキュバス」の鎧が剥がれ落ち、そこに残ったのは——ただの「極度の奥手で恥ずかしがり屋な普通の女の子」だった。
「な、なんで……っ!? なんでタカシの顔見ると、こんなに心臓がバクバクするの……っ!?」
「え、朱音……?」
「み、見ないでよバカっ!!」
朱音は両手で真っ赤な顔を覆い、バタバタと足をバタつかせながら部室の隅へ逃げていってしまった。
「……なるほどね」
白銀さんが冷静に手帳へメモを走り書きする。
「サキュバスの本能と魅了の力が消えたことで、彼女自身が秘めていた『純粋な初恋の感情』がダイレクトに表面化したわけね。……ふふ、実に興味深いわ」
「白銀……お前、これ絶対確信犯だろ……!」
10分間限定の「人間化」によって、サキュバスたちの思いがけない素顔が暴かれ始め、学園のラブコメ度はさらに加速していくのだった。
#日常
はおと/因幡てゐを愛す者
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コメント
1件
えええええええ!?!?朱音ちゃんがまさか10分間の人間化で本気になっちゃうとか反則すぎる😭💕「初めての精気をあげる」ってサキュバスにとっての一生の契約ってのがもうエモすぎる〜!!!白銀さんも眼鏡外して本気モード入ったし、主人公の意思無視してバトル勃発って最高じゃないですか!?笑 続き気になりすぎて寝れん…!!!🔥