直樹の突然の行動に私は驚きを隠せなかった。
でも直樹の胸に抱かれ、その力強さと温もりに安らぎを感じてしまった。
そしてその心地良さに思わず目を閉じる。
このまま直樹の優しさに甘え、身を寄せたらどんなに楽だろうか。
直樹と居た頃の幸せな日々を知っているだけに、ついつい弱さが顔を出す。
――だけど……
「ごめん……」
軽く直樹の胸を押し、離れる。
「志乃……」
ゆっくりと顔を上げると直樹が悲しげな顔で私を見降ろしていた。
「悪い」
私と目が合うと直樹は小さく謝ると私を完全に解放すると、そのままどこかへ行ってしまった。
私は静かに元の席に腰を下ろすと、気持ちを落ち着かせるように深い息を吐いた。
つい直樹の優しさに甘えてしまい、思わせぶりな態度をとってしまったのに、自分の弱さと中途半端さが直樹を傷つけてしまった。
直樹とは付き合いが長いせいか一緒に居てすごく楽で、ついつ*****************************
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コメント
2件
元彼が別れた本当の理由と志乃ちゃんへの想いは本物だってことが分かって安心(自分も) これであとは志乃ちゃんがどう考えていくか… 志乃ちゃんには幸せになって欲しい