「志乃、大丈夫?」
久しぶりに良子を誘いランチに来ていたにもかかわらず、ついぼんやりしてしまっていた。
「え?何が?」
慌てて平静を装い、軽く笑ってみせるとコーヒーを口にする。
「何がって……。何かあったから私を呼んだんでしょ?」
「別に何もないよ。ただ良子とランチしたいなって思っただけだよ」
「嘘。今、自分がどんな顔をしてるか分かってる?」
だけど付き合いの長い良子には誤魔化すことなんてできず、完全に見透かされてしまっていた。
「――言われなくても分かってるよ」
さすがにシラを切り通すわけにもいかず、渋々認める。
「素直でよろしい。で、何があったの?」
良子は少し得意げに言うと、私に問いかけてきた。
こう真正面から訊ねられると言い難さは感じたが、私の性格上、自分から話を切り出すなんてできない。
良子はそれもすべて知った上で、こうして正面切って話を切り出してくれた**************************
*****************************
*******
*********************
*************************
*****
************
***************************
コメント
1件