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わああきゃ〜!
「涼ちゃんキス上手かった…もっかいして」
「……若井ってこういう時、そんなに素直になっちゃうんだね、可愛い」
「…………うーーーーん別にお酒のせいだよ…」
「ふふ、そうだね…お酒で若井が可愛くなりすぎちゃったせいだね?」
「はぁ?w」
若井のほっぺを左手で撫でると少しオーバーなくらいにビクッと肩を揺らした。
触れるだけの三度目のキスをして立ち上がる。
「んえ?もっとしないの?」
「もお〜〜可愛いな…我慢出来るわけないでしょ?よいしょっと!」
「えっ、ぅうわぁ!」
軽くお姫様抱っこで若井を持ち上げ、ベッドまで移動する。
「うわー、なんか…涼ちゃんこんなに力あったっけ」
「男だからね〜。かっこいい?」
「うん、ふふふ」
素直すぎる……若井のおでこにキスをすると、うぎゃーっ!とか言いながらぎゅっと目を瞑って暴れてる。まだ全然酔っ払っているな。 はあ、なんて可愛いの。
「あぁ足バタバタしないで!落ちるでしょうが!」
「うるっさいなぁ!涼ちゃんてば!ちゅーなんかしちゃってさー!!」
「……ねえ、そのー、ほんとにいいの?いや、僕は全然嬉しいんですけど……」
「いーじゃん、こんなオトナな遊びの日があったって!ふへへ……」
「……なかなか酔いが冷めませんね若井さん?w」
「いや!もうめーちゃ冷めたし!」
「ほんとかなー?このまま寝ちゃわないでね?w」
寝室に着いたが電気は付けず、そのままベッドに若井を座らせた。
「着きましたよお姫様?」
「…………」
いざベッドに着くと、少し気まずそうに目線を下に向けたまま目が合わない。さっきまであんなに騒いでたのに。
廊下から差し込む光が、お酒で赤くなった若井の顔を映画のワンシーンのように映し出している。
「…………やっぱりやめる?」
「ねえ…あの…………ここまで運んで貰っといてほんっとーに悪いんだけどさ…」
「うん?」
「あの、その、今日……」
急に言葉に詰まった若井を見かねて優しくキスをした。
「ねえ若井……嫌だったらすぐ言ってね。僕も無理やりしたい訳じゃないよ」
「…さっき無理やりちゅーしたくせに?」
「それは…ごめんって、w」
「その……違くてさ」
「うん?」
「ちょ、ちょっと飲みすぎちゃって勃たない、かも………」
「………………あはははは!ww」
「いやほんっとおぉぉにごめん!w変なこと言って!w」
「はははwwいいよ、若井は寝転がったままで。僕が気持ちよくしてあげたいだけだから」
「………っえ、そうじゃなくて、そのっ」
「いいからいいから♡」
「いや、だから今日はむっ、りっぁ、ぅあ、待っ!」
また服の下から手を入れ、脇腹に沿わした。若井はビクビクッと体が仰け反り、後ろに左肘を付いて崩れ込む。
こんな敏感だったの?この人がこんな可愛いってことを僕は10年以上知らずに一緒にいたってことか………
「なんだ、心配して損したよ。そんなこと気にしなくていいのに」
「、ありがとっ、………りょっ、ん、涼ちゃんの手、あったかいね」
「そう?」
「うん、なんか…………安心する、けど、余計変な気分になる……」
「……………僕もねぇ……訳わかんないくらい、若井さんに興奮してます」
唇にまた優しくキスをして、鼻を擦り合わせる。んぅ、と優しく喘いだ若井を見つめて、息が詰まりそうになる。
「ほんとに嫌だったら突き飛ばしてね?優しくするけど…………」
「…っあ゛、!!」
「もう、多分僕、止めれないから」
右の鎖骨に思い切り噛み付く。若井の腰が思い切り跳ねた。
「っっい、った……」
「乳首、触るね?」
「はっぁ………ぅ、っ、」
乳首を丁寧に指でなぞりながら、噛んだところにキスマークを付ける。触っているだけなのにビクビク痙攣しながら、我慢できていない若井の喘ぎ声が聞こえる。
とんでもない幸福感に満たされた。これは、一緒に住んでいた時にも知りえなかった、若井の特別な一面。
「若井、こんなに敏感さんなのに彼女としてた時はどうしてたの?w」
「………こんなにお酒飲んでる時にヤったことないから…」
「え?」
「っだから……俺も、自分がこんな声でちゃうの知らなかったし、今はじめて知った。お酒飲むと、敏感になっちゃうっていうか……声でちゃうようになっちゃうって、いうか……………。元カノも誰も俺がこんな風になってるとこ見たことないはず」
「へぇ………」
「っふぁ、は、っっ!」
止めていた乳首を撫でる指を少し動かした。不意をつかれて口から出た声に自分でも驚いたのか、バッと口を塞いだ。
「だぁめ、手どかそうね。声聞かせて」
涙ぐんだ熱っぽい目と、手をどかされてだらしなく開いたままになっている酸素を求める唇に感激した。あぁ、本当に、こんな素敵な若井を見るのが、僕が初めてなんて。
「今日は僕に若井さんの初めての声、全部聞かせてね」