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突然、目の前が真っ暗になった。
目を開けても、真っ暗なまま。
ところどころにある、ぼんやりとした赤い光。
上を見ると濃い緑に隠れながら、星々がきらめいている。
そして、たくさんの黒い影。
1、2….11ぐらいか?
すぐに、その影が誰のものか理解する。
norさん、tt、yaくん、svさん、dn、ur、etさん、hrくん、na兄、mfくん、rn。
全員いる。
全員いることを把握したところで、また頭が混乱する。
さっきまで俺らは歩いてたんだ。急に真っ暗になって。ここはどこだ?なんでこんなところにいる?時刻がわからない、誰がこんなことをした、なんで俺たちなんだ?
頭がパンクしそうだ。
みんなも、立ち尽くしている。
「うああああっっ」
「!?!?」
急にnorさんの声がして、影のうち一つがしゃがみこむ。
「norさんっ!?」
「いっっ」
「yaくん!?」
みんなが次々にしゃがみこむ。
「っっ!!!!」
急に頭が痛くなった。
脳内に、何かが流れ込むような感覚。
頭というより、脳がズキズキする。
情報量の多さに、脳が追いつけていない。
あまりの痛さに、しゃがみこむ。
全部、理解した。
この情報を理解した。
これから、デスゲームが始まる。
この森の中に点在する、洋館。
その洋館の中のどれか1つだけに、「鍵」がある。
そして、森の先には「門」がある。
門の鍵を開けて、ここから、
脱出する。
この森には、カーリーがいる。
カーリー。破壊・死を司る神。
カーリーは、俺たちを食べる。
追いかけてくる。
まず聞こえてくるのは、「ヒタ、ヒタ」という足音。
すぐさま走らなければいけない。
もし、荒い息が聞こえてくるまで接近してきたら声を出さずに
「目を合わせてはいけない」
目を合わせてしまったら、即終了。
息が聞こえなくなるまで。
とにかく、目を合わせてはいけない。
聞こえなくなった時、カーリーは別の獲物を見つけただろう。
スタート地点はランダム。
生き延びて見せる。
「あっ」
洋館を見つけた。
ところどころ穴が空いたり腐ったりして、ボロボロ。
でも入り口が見つからない!
洋館の周りを一周してみる。
「ないですね…。どこから入れっていうんですか?」
入り口がないなんて、どういうこと?
聞いてない!
せめて、穴があれば….っ!
いいこと考えた!
窓から入ればいい!
「rnって、天才ですっ!」
早速入る。
玄関。食堂。倉庫。寝室。談話室。
どこを探しても、鍵らしき物はない。
宝箱があっても、
中に入ってるのは、ペンダントか、宝石か、虫。
気持ち悪っ
洋館を出て、歩き出す。
滝の洋館にはない。
ペンダントは、とりあえず持ってきた。
湿った葉をふむ。
静まっている森に響く滝の音。
「滝っていいですよね。心が洗われるようで。麦芽飲料くらい大好きでs」
………っっ!!
「聞いてない…です」
滝が嫌いになった。
聞こえなかった。
足音も、息も。
卑怯、な気がするのは、るなだけですか?