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ごー!
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剣持視点
甲斐田「……」
剣持「…甲斐田君?」
甲斐田「はい?」
剣持「こっちジロジロ見んのやめてくれない…?」
俺の心がもたないからッ!!!!
甲斐田「…嫌ですか?」
剣持「そ、そーゆー訳じゃ…//」
甲斐田「……そう、ですか」
剣持「ぇ…」
あれ…僕なんかやっちゃった…?
彼の目は、どこか寂しくて澄み切った目をしていた。
甲斐田「僕、お風呂入ってきますね」
甲斐田「もちさん、先寝てていいっすよ」
剣持「え、あぁ…」
甲斐田「寝室の場所分かります?」
剣持「うん…」
甲斐田「わかりました」
甲斐田「それじゃ、おやすみなさい」
甲斐田君は僕の返事を待つ間もなく、行ってしまった
剣持「え、…」
剣持「……ッ」
僕はただ
甲斐田君の家に泊まれる事の嬉しさと
嫌われたかも知れないと言う感情が混じって
軽いのか重いのか分からない足を寝室へと運んだ
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寝室_
剣持「ッ〜…」
剣持「やらかしたぁ…」
甲斐田君に嫌われたぁ…
何やってんだ僕…ッ!
僕の恋愛事情ならまだしも、収録とかに影響出ちゃったらどうしよ…
剣持「…うぅ……」
僕の呼吸音と、お風呂場の方から聞こえるシャワーの音
それだけしか聞こえてこない中、僕の心の中は酷く騒ついていた。
“甲斐田君に嫌われた”
それをどうしても認めたくは無い。だって好きだから
僕はただ、この部屋のベットの片隅で、涙を流すことしかできなかった。
剣持「ッ…うぅ”ッ…。」
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甲斐田視点
お風呂場_
甲斐田「ふぅ…」
頭からシャワーのお湯を被り、下りて来た髪を手でかき分ける。
甲斐田「……」
さっき、僕が悲しそうにした時のもちさんの顔…
結構見てるの辛かったなぁ……
ちょっとした悪戯のつもりだったんだけど…
甲斐田「……まぁ、可愛かったしいっか」
甲斐田「……」
いつからこんな考え方になったんだろうな、僕
相手を傷つけてんだから…謝らないとな……
どうしよ、もちさんに嫌われてたら…
ザーーーー…
シャワーの音だけがこの空間を支配する。
この音が、自分の心の中のモヤモヤも掻き消してくれたらいいのに。
甲斐田「ふぅ…上がるか…」
お風呂場の扉を開け、タオルで体を拭き、寝衣に着替えて寝室に向かう
甲斐田「謝らないとなぁ…」
甲斐田「ホントに傷ついてなかったらいいけど……」
そう思いながら寝室の扉を開く
甲斐田「…もちさん?」
剣持「……」
甲斐田「寝ちゃったかな……」
どうしよ…この気まずさを明日まで持っていく訳にはいかないし…
そう思いながら、もちさんの側に座る
もちさんの顔は、そっぽを向いてて見えなかった
甲斐田「…ごめんね、もちさん」
甲斐田「ちょっと、悪戯したかったんだ……」
甲斐田「……って言っても聞こえないか、」
甲斐田「ちょっと仕事でもしてから寝るか…」
そう呟き、立ち上がった瞬間、体の重心がベットの方に傾く。
甲斐田「うわッ…?!」
腕を引っ張られた様な感覚がして 、
気が付いたらベットの上に倒れていた
甲斐田「……」
甲斐田「もち、さん…?」
剣持「っ〜…」
剣持「何が悪戯だよっ…!」
剣持「バカぁッ……!」
甲斐田「…!」
もちさんの目は赤く腫れていた。
僕の言葉を気にして…泣いてたのか……?
甲斐田「…ごめんなさい」
そう言って、もちさん優しくハグをする
剣持「…ホントだよ……」
剣持「好きな人にそんな事言われたら、気にするよ…僕でも、」
甲斐田「へっ…?」
甲斐田「僕の事…好きなんすか……?」
剣持「そーだよっ…!」
甲斐田「へっ……?!///」
やばいやばいやばいやばい!!!
え、顔ってこんな熱くなるもんなんだ?!?!?!
いや、待て…まだ……勘違いかも知れない…!
甲斐田「えっと……れ、恋愛対象ってコト…すか?」
剣持「……ん、」
勘違いじゃ無いッッ……!!!!!
え、ありがとう神様!
だけど、彼の目は何故か寂しそうだった。
甲斐田「もちさん…?」
剣持「……気持ち悪いよね、ごめんっ…」
剣持「こんな事、急に言われたら困るよねっ…」
彼の目には、涙が浮かんでいた。
甲斐田「……」
甲斐田「ちゅっ……」
剣持「んっ…む……?!//」
そんな彼に、優しく口付けをする。
彼の目に浮かんでいた涙は、とうにこぼれてしまった。
だけど、彼は嬉しそうだった。
甲斐田「んっ、これが僕の返事ですよ」
剣持「へっ…えぇ……?、///」
彼は何が起きたか分かっていなさそうだった。
荒々しい息を吸って入っては、驚いた目で僕を見ていた。
甲斐田「…、はぁ。笑 」
甲斐田「そう言う所は鈍感なんですね」
剣持「え、えっと……?///ご、ごめんっ…ちょっと、追いつけてない…かな…」
甲斐田「だから、…」
甲斐田「僕も剣持さんの事が好きです。」
甲斐田「付き合って下さい。」
彼の瞳をまっすぐ見つめながら、まっすぐな意志で言う。
剣持「え、…僕そこまでは言ってなッ」
甲斐田「返事は?」
剣持「っ〜〜〜///」
剣持「はい…もちろんっ…!」
彼は、そう言っているのに何故か泣いていた。
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次回→俺のやる気