「もう慣れてるし、口で説明するくらいならどうってことないよ」
仁海がなるべく明るく聞こえるように言うと、少年は「なら、いいが」とひとまずは納得してくれた。
「さっきいた『女の顔』は……両目の黒目がやたら大きくて、顔しかなかった。首から下は黒いモヤがあって身体は見えなかったから、もしかしたらないのかも」
そう説明すると、少女と少年の表情に緊張が走る。少女がさらに「他には、どんなヤツを見てきたんですか?」と問うので、思い出せる範囲で見た幽霊らしきものを説明した。
手足が妙に細長いのに、顔が大きな男。じっと見つめてくる目玉。死んだ祖母に似ているが、顔の形や身体のパーツが変形した「何か」。見た目や肌艶は子供なのに、顔だけ皺くちゃの老人のような顔をした「何か」。
促されるままに今まで見てきた幽霊と思われる「何か」について説明し、じっと見つめられていたこ*************************
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