「この世のものではないもの」に対し、「見えるだけ」の仁海、「ダメージを与えるだけ」の舞佳、「弱った相手だけ排除できる」の怜一の三人。
自己紹介のあと、その日は連絡先を交換して解散となった。舞佳も怜一も、その日は用事があったらしい。
逆に言えば、用事があるのに仁海に自ら関わってくれたことになる。二人には、感謝してもしきれない。
別れたあと、仁海は舞佳からメッセージアプリ内のグループに招待された。そこには怜一の名前がある。
グループに参加しているメンバーは、自分たち三人だけ。普段参加しているクラスメイトのグループと違い、秘密の匂いを感じて仁海はそわそわした。
【今日は】
【ゆっくり話せなかったので】
【ちゃんとお話したいです!】
【近くで都合のいい日を】
【教えてくださいませ!】
挨拶を軽く済ませると、************
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