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“無能“と呼ばれているのには,
ちゃんと理由がある
それは,
私がそれなりの結果を出せていないから
まだ世界は“科学“を知らない
だから,新兵器開発ができるかも!ってすごく期待されてたんだけど
あんまり思うような結果が出せなくて…
それで“無能“だなんて呼ばれてる
まぁ,ごもっともなんだけども
『…痛み止めの即効薬,っと』
『そろそろ,材料が切れそうだから仕入れておきたいかも』
グルッペンさんに外出許可貰わないと
今日の予定は〜,と私は手帳を開く。
『…武器庫の手入れ,食堂の掃除,その他もろもろか』
無能の私は「何もしてないだろ」ってことで
掃除やら,洗濯やらを押し付けられている
『私だって仕事あるのに…』
文句を言いつつも,言われていた仕事をこなしていく
一度だけ,押し付けられた仕事を無視して
自分の研究に没頭したことがあった。
その時は自分の中の最高傑作の薬品が完成しそうだったのだが
逆上したコネシマさんやシャオロンさんが
突然部屋にやってきて
私の机にあったものを全て床に叩きつけた。
そして、ビーカーに入っていた私の最高傑作の薬品は無へと帰り
私の実験は幕を閉じた。
もちろん、ウイルスを封じ込めておいた密閉ビンや顕微鏡,ガラスの入れ物
全て壊れた。
2人が言うには
「しょーもないことに時間使ってんな」
「イラつく」
と,わけのわからないことを言っており
私はその日を境に,もうこんなことが起こらないためにも
言われたことはすぐに終わらすを決めた。
「すみません,お忙しい中…」
『大丈夫,お手伝いできて何よりだよ!』
一般兵の方は,優しい人が多い
少し真面目すぎるって人もいるけど
やる気がないよりかはいいだろう。
『銃なんて,物騒だなぁ』
「ゆう様は,使ったことがないんですか?」
『力もないし,使いこなすほどの体力もないから』
「扱えないとしても,御信用としてスタンガンぐらいは持っておいた方がいいと思います」
心配しすぎだよ,と軽く流す。
私が銃を持っていたとしても
なんの脅しにもならないと言うのに。
『一通り終わったかな!』
言われたことを終えた私は,部屋へ帰ろうとした,
その時、一つの水色の指輪を見つけた。
『誰かの落とし物かな』
ここは幹部寮,幹部の誰かの物だろう。
不用心な奴だなぁ,と鼻で笑っていると
いきなり,後ろから殴られた。
『イ”ッ,たいなぁ!』
kn「おい」
3週間ぶりに顔を合わせたな,なんて考えていると
バチッ、と
いきなり,ビンタを食らった
『なんですかッ,いきなり暴力って…!』
kn「お前,今何持ってるん」
持ち物,?
『落とし物の指輪です』
kn「,!やっぱり…メリーの言っとったことは本当やったんやな」
『メリー…,?』
コネシマさんの後ろに,怯えているのか
肩を震わせている女の子と目が合った
その子はメイド服を着ていた
『…メイド?』
メリー「わ,私…見ちゃったんです」
メリー「コネシマ様の指輪をゆう様が盗んでいるところを…」
『はぁッ,!?何言って…,』
メリー「ひッ…」
kn「メリー怖がらすなや,殴り殺すぞ」
その時,私は確信した
『貶められた,…!』