深澤side
照と雑誌の撮影が入っているからと気を張っていたからだろうか。当日にまるで狙ったかのように風邪をひいてしまった。
辰「こんなの不自然すぎるだろぉ…ケホッ」
照との撮影が嫌すぎてわざわざ仮病を使って休んだとか思われてたら嫌だなぁ…と思いながら深く布団を被った。
具合は悪いのに眠気が無く、やることが無い俺はおもむろに照とのトーク画面を開いた。
俺と照のやり取りは別れ話から何ひとつとして動いていない。 この画面を見てしまうと別れたことに後悔してしまうと思っていたから。
手早くトークを遡って付き合っていた頃のやり取りを眺める。
辰『ひかるー!!!』
照『なに?』
辰『明日ゲーセン行きたい!!!』
照『行ってらっしゃい』
辰『ちょい!なんでよ!一緒行こうよ!』
照『運転して欲しいだけだろ?笑』
辰『ね〜いいじゃーん!お願い!』
照『デートのお誘いってことでいい?』
辰『ちが…わなくもなくもない、です』
照『何それ笑 じゃあ行かない』
辰『嘘嘘嘘!!デート!お誘いです!』
照『おっけー、楽しみにしてる』
照とデートに行きたくて、でも誘い方が分からなくてゲーセンに誘ったら照にはデートのお誘いだって全部バレてたんだっけ。
辰「嬉しそうだなぁ、俺…、笑」
照『ふっか?』
辰『なに』
照『まだ怒ってる?』
辰『うるさい』
照『ごめんって』
辰『やだ』
照『好きだから、ふっか』
辰『そんな取って付けたみたいな好きいらない』
照『俺はいつでも真剣だよ』
辰『じゃあ会いに来てよ』
辰『来て一緒に寝てくれたら許す』
照『はぁ、仕方ないな。今から行くよ。』
メンバーと、俺と照どっちの方が愛が重いかって話になった時に照が「ふっかだよ、俺別にふっかのことそんな好きじゃないもん笑」ってノリで言ったのに対して俺がキレたんだっけ…笑
いつもは軽くスルーされるのにほんとに来てくれたのにはびっくりしたなあ……笑
辰「…会いたい。」
そう口に出した瞬間、ボロボロと涙が止まらなくなった。
辰「あ…れ…、あは…っく、ふっ…(泣)」
照に会いに来て欲しいし、いつもみたいに優しく抱きしめて、優しい口付けをしてほしいと思ってる。
俺って照に会いたいってだけで泣いちゃうんだな。
泣くだけ泣いて疲れた俺はそのまま眠ってしまった。
眠ってから2時間半ほど経ったタイミングで玄関チャイムが鳴ってハッと目が覚める。
時刻は20:00。一日中寝てしまっていた。
宅配を頼んだ覚えはないけどとりあえず出なければいけない。
辰「よいっ…しょ……っとと、危な……。」
寝起きというのに熱が相まっておぼつかない足取りで玄関へ向かう。
次の瞬間、ふらついた拍子に壁にぶつかって俺の視界はシャットアウトした。
to be continued…
コメント
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続きお待ちしてます🙏
続きが早く読みたいです🥺