テラーノベル
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段ボールを整理していると、
本当にいろんな物が出てきた。
「……何これ」
若井が小さく笑う。
手に持っていたのは、
コンビニのおにぎりについてたシール。
しかも何年も前の。
「なんでこんなの取ってんの?」
「はは、分かんねぇ」
元貴も苦笑する。
「涼ちゃんたまに意味わからんもん保管してたよな」
「してた」
他にも、
片方だけのイヤホン。
壊れたキーホルダー。
使えないペン。
絶対もういらないだろって物ばっかり。
「……まじで捨てろよって感じ」
若井が笑う。
「……でも」
元貴がふと小さく言う。
「こういうどうでもいい物まで残ってるの、なんか涼ちゃんっぽい」
「……あー」
若井も少し笑う。
「分かる」
必要とか不要とかじゃなくて、
“なんとなく”で取っておく感じ。
それがすごく涼ちゃんらしかった。
⸻
「あっははは!!」
突然、若井が吹き出す。
「なに」
「これ見て」
元貴へ見せたのは、
ぐちゃぐちゃに折れたメモ。
そこには、
『元貴へ
プリン勝手に食べました
ごめん』
って書いてある。
しかも下に小さく、
『でも賞味期限今日だった』
言い訳まで書いてある。
「……っ、はは」
元貴も思わず笑う。
「なんだこれ」
「絶対怒られると思ったんだろ」
「子供かよ」
2人で笑う。
その瞬間だけ、
本当にいつもみたいだった。
笑ったあとに残る空白が、
苦しかった。
お久しぶりです
次回2000
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