テラーノベル
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「オレをビンタしてくれ」
オレは意を決して言った。
「えっ」
アカリは短く息を飲み、目を丸くした。
「何言ってんのケイタ!?」
「どうしても勝ちたいんだ。五日後のボクシング大会決勝」
「うん」
「今のままではアイツに負けてしまう。だから、もっと自分自身を追い込みたい。絶対勝って、オレはお前に……」
告白するんだ。
「ケイタ……」
時が止まる。
アカリの瞳をじっと見つめる。
「わかった」
潤んでいるように見えた。
「いくよ」
アカリが右腕を振り上げる。
「思いっきり、やってくれ」
「おおお、おりゃ」
バシーン!
「が……ぐが……あ、あごが……」
そしてオレは一週間入院した。
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