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皐月賞の4日前。

僕は放課後、生徒会室に呼ばれた。


「………失礼します」


コンコンとノックを3回してドアを開ける。


「………」


少しだけ生徒会室に入り、奥の方を見た。

生徒会室の奥の方。

人気のない生徒会室で、ひとりだけ。

ルドルフさんが外を、まだ落ちることもない日の光を眺めていた。


「…………ルドルフさ…ん…」


日の光が僕の目に刺さる。

同時に、窓から入ってきた風が僕の頬を優しく撫でた。


「───来たか、ユリノテイオー」


そう言ってルドルフさんは振り返り、僕を見つめる。

いつもの優しい目とは違う。ピリピリとした視線を浴び、僕は軽く震えた。


尻尾の毛一本一本も迫力満点で、威厳のある姿。

どこかで見た、憧れの“皇帝”の姿。


───かつて夢見た、憧れのウマ娘の姿。


馴れ馴れしくダジャレを言っていたルドルフさんじゃないみたい。

いつもと違うルドルフさんを前に、僕は言葉を詰まらせる。


「……………あの」


僕は、勇気を振り絞って声を出した。

その後何秒か間が空いて、ルドルフさんは一言、真剣な眼差しで言った。


「───皐月賞に出ないとは、とんだ無礼者だな」


そう言い、ルドルフさんは僕を睨む。


「お前の“信念”はどこに行った?」


相変わらず僕を睨んだまま言う。

僕の信念?意味が分からない。

僕はルドルフさんを見つめ返す。

体の震えは、いつの間にか収まっていた。




僕は大きな机を挟んだソファに座らせられた。

バケットの中に入ったお菓子と、高そうなカップに入った紅茶。

僕がそれを見つめていると、ルドルフさんはゆっくりと口を開けた。


「先程はすまなかった。大切な後輩にあんな真似を……」

「…………いえ、気にしていませんから」


大切な後輩、ね。


「…………嫌かもしれないが、教えてくれ」


ルドルフさんは僕を見て、そう言った。


「………なぜ皐月賞に出ないんだ?」


いつもと同じ優しい目に戻って、ルドルフさんは紅茶を片手に僕に問う。


「…………っ」


僕は制服のスカートを強く握りしめた。

いつもなら信用して、なんでも話しちゃうのに、今ばかりは言いたくなかった。

ちっぽけな理由だ。トレーナーがいないからレースに出ない。まず出れないし。

そのことを察したのか、ルドルフさんはいつもの優しい声色で言った。


「トレーナーがいなくてはレースに出れない。……そう言いたいのだろう?」

「…………!なんで……」


僕は体をビクッと強ばらせ、思わず疑問を口に出す。


「あんな目立ったニュースだ。君も相当ショックだっただろう?」


ルドルフさんは凛とした表情を崩さず、まっすぐに僕を見つめて言った。


「───ユリノテイオー。目標を言ってみろ」


その質問に、僕はしばらく黙り込んだ。


「そんな反応だろうと思ったよ」


ルドルフさんは紅茶を置き、立ち上がった。

その姿が昔の記憶と繋がったように見えて。


『無敗の三冠を取れ。ユリノテイオー』


その言葉が頭の中に木霊した。




結局いつもと変わらんかったし、話の進みも遅いな〜


あと、アイビスで絵かいてたらいつの間にかいいね10超えてるんですよ?やば( ゚д゚ )


次はやっと皐月賞だ〜

やっとレースが書ける〜


次はいいね30にします!

多分めっちゃ時間かかると思うのでアイビスで絵かいてきます!

でもいいねくださ〜い


ばいなら〜(*´▽`)ノノ

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競走馬のユリノテイオーの秘密① 実は、種馬としてはあまり期待されておらず(馬体が小さいため)、種付けも非常に下手くそだった。そのため残せた産駒はわずか5頭のみ。条件戦勝ち馬が一頭出ただけ。

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