前回の食事から四日後。私は再び瑠加君と会うことになった。待ち合わせの場所は完全個室のダイニングレストラン。芸能人も通うというその店は入り口からして洗練されていて、私の場違い感を際立たせる。席に着き、そっとメニューを開いた瞬間に目を疑った。目玉が飛び出すほどの金額が並んでいる。けれども瑠加君は、数字など見えていないかのように次々と注文していく。その余裕ある仕草に、私と彼の距離をはっきりと見せつけられたかのようだった。
「最近バラエティ番組にいっぱい出ているよね?」
「はい。配信とSNSでしか活動していなかったんですが、先日テレビ出演を解禁したらオファーをいただくようになりました」
「楽しいでしょ?」
私は言葉に詰まった。収録に参加すると、メイクさんや共演者さんたちに褒められる。買い物やカフェに行くために街を歩けば、おしゃれで綺麗な女の子たちが目を************
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