TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

タイトル、作家名、タグで検索

テラーノベル(Teller Novel)
I will fight for…

I will fight for…

「I will fight for…」のメインビジュアル

11

第10話

♥

352

2023年12月15日

シェアするシェアする
報告する

前回の続きより

⚠️若干のグロ表現と若干の死ネタ有

大介Side


闇の四人衆の1人だと名乗った「フリーズ」というやつは、俺たち『Mr.Snow』の中の誰か1人を狙ってやって来たようだった。あべちゃんとこーじが攻撃を仕掛ける中、俺はフリーズの動向を観察する。

フリーズが狙っていた「今回のお目当て」というのは……

🩷「危ない、あべちゃん!!」

観察していた俺が投げた『ピーマンボール』と、俺の声に反応して瞬時に出したこーじの『ゴイゴイスパーク』が、フリーズの放つ針とぶつかり激しい光と音が鳴る。

「チッ……邪魔ですね」

💚「狙われてるのは、俺か……」

🧡「なんであべちゃんが……なんも悪いことしてへんのに!」

🩷「俺たちが絶対守らないと……!」

あべちゃんの前に立ちはだかる俺とこーじ。

💚「ありがと、2人とも。でも俺も、そんなに弱くないからね?」

🧡「分かっとるよ。それでも、や!」

お互いに顔を合わせて笑いあっていると、大きなため息が聞こえる。

「はぁ……そういうの、一番キライなんですよ……目障りなので、早く消えてもらってもいいですか?」

丁寧な口調でそう続けたフリーズは、さっきまでとは比べ物にならないくらいの狂気を放ちながらステッキを握り直した。

🧡「お前なんかに消されてたまるか……いくで、2人とも!」

💚「うん!」🩷「にゃす!」

そこから、俺たち三人対フリーズと怪物の激しい戦いが始まった。絶えず攻撃を繰り出し続けるフリーズの技を避けながら、俺が怪物の注意を引き、こーじが攻撃する。

あべちゃんはこーじの後ろに隠れながら術と鞭を上手く使い分けながら攻撃を仕掛け続ける。

そんな中だった。

不意に、怪物の攻撃の種類が変わった。それまで怪物が投げてきたものは硬く尖った物質だったのだが、突然黒いブヨブヨとした物質に変わったのだ。

🩷「うわっ、なにこのブヨブヨ!」

攻撃を避けた先に、怪物の放ったブヨブヨが落ちていて、俺はうっかりそこに足を踏み入れてしまった。

🩷「わ、ヤバいこれ、抜けない……!」

特殊な術がかかっているであろうブヨブヨは、俺とこーじを捕まえるための罠のようだった。

🧡「さっくん、大丈夫か……うわあっ!」

こーじがブヨブヨに掛かった俺を見たその一瞬。怪物がこーじに向けてブヨブヨを放ち、こーじはブヨブヨに体を包まれて動けなくなってしまった。

🧡「嘘やん、ちょ、なんやこれ……!」

🩷「こーじ!!」

💚「そんな、康二と佐久間が……!」

ジリジリと近寄るフリーズたち。

あべちゃんもジリジリと後ずさりする。

🩷「あべちゃん!俺らのことはいいから、早く逃げて!」

💚「そんなこと出来ないよ……!2人を置いて逃げるなんて、絶対に」

🧡「一番狙われとるのはあべちゃんやん!」

💚「でも……!」

「ゴチャゴチャうるさいですねぇ……」

フリーズはそう言って、喋り続ける俺とこーじに向かってステッキを振った。すると怪物が出していたものと同じブヨブヨが、俺とこーじの口に飛んできて喋れなくなってしまった。

🩷「むぅ!むぅぅ……!(わぁ!何これ……!)」

🧡「むぅぅ、ぬぅぅ!(嘘やん、喋られへん!)」

💚「康二!佐久間!」

「人の心配をしている場合ですか?」

フリーズのステッキから放たれる針攻撃と、怪物の出すブヨブヨが同時にあべちゃんを襲う。でも、捕まってしまった俺とこーじは、ただ見ていることしか出来なかった。しばらく互角の戦いが続いていたが……フリーズがニヤリと笑い、俺の近くにやって来た。

🩷「むぅ……?!(は……?!)」

その次の瞬間、フリーズはステッキから針を出し、俺の首元に突きつけた。

💚「まずい、佐久間!!」

俺を見て顔を青くしたあべちゃんが術を使おうとした瞬間。

💚「うわあっ!」

🧡🩷「「むぅぅ!!(あべちゃん!!)」」

あべちゃんが、怪物のブヨブヨに捕まってしまった。

「……ほら、気を抜くからいけないんです」

静かに呟いたフリーズは、俺の首筋から針を離したかと思うと、ブヨブヨから出ている俺の足にそのまま突き刺した。

🩷「むぅぅぅ!!(うあぁぁぁ!!)」

💚「佐久間ぁ!!」

冷たく微笑んだフリーズは、ブヨブヨに捕まったあべちゃんの方へ向かっていった。

🧡「むぅぅ、むぅぅ……!(あべちゃん、さっくん……!)」

涙目になったこーじが、俺とあべちゃんを交互に見て声をあげる。俺はただ、痛みに耐えながらあいつを睨みつけることしか出来なかった。

💚「おい、佐久間に何してんだよ。狙ってるのは俺だけだろ?!なのに、なんで針を刺すんだよ……!」

もがきながらあべちゃんがフリーズを睨みつける。フリーズはそれを気にも止めず、軽々とあべちゃんを持ち上げる。

「……さあ、行きましょうか」

💚「おい、やめろよ……!やめろってば!!」

🧡「むぅぅ!(あべちゃん!)」

針に毒が入っていたのか、少しずつ意識が朦朧としてくる。その視界の隅で、あべちゃんがフリーズに連れて行かれているところと、こーじが号泣しているところが見えた。

少しずつ視界が狭くなる。……俺、死ぬかも。と思った瞬間、ボロボロになったスタジオにメンバーの影が見えた。

(続く)

この作品はいかがでしたか?

352

コメント

7

ユーザー
ユーザー

めちゃくちゃ面白いです‼️ 神展開すぎます🤣 続き楽しみにしてます‼️😁

ユーザー

待って待って この作品神ってる✨✨✨ 続き楽しみピーマンでありまth‪👍🏻 ̖́-‬︎

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
;