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マッシュルDom/Subユニバースパロです。
最近Dom/Subハマった感じなので解釈違いとかあったりしたら申し訳ございません……
設定&注意書き
ライオ Dom
カルド Sub
※モブの局員を入れています!←Domです
口調不安定、日本語おかしい自信あり
大丈夫そうだなという人はどうぞ!
コンコン、(ノック音)
「失礼します」
カルドの執務室に入って来たのは、1人の男性局員。
「ん、?あぁ、君か。どうぞ、入ってくれ」
局員がはい、と一言伝えた後、カルドの方へ歩いた。
「カルド様、この資料についてなんですが、」
「ここの部分がいまいち、どうまとめれば良いのか分からなくて…」
「あぁ、そこか……ごめんね、詳しく説明をしていなかった」
カルドが丁寧に指を差しながら説明をし始める。
「ここは、___」
隣にいた男がニヤリと笑った。
カルドはその様子に気づいていない、
『come(来い)』
ガタンッ、
突然、椅子から離れ、立ち上がる。
「っ、ぁ………」
一歩、一歩この男に近づいていく。
どういうことだ、、?
突然、彼のコマンドが聞こえて、きて…………
全くと言っていいほど足は言う事を聞かない。
ゆっくりと近づき、カルドと男の距離が人一人分ぐらいになったところで……
ガバッ
「っ、!」
男はカルドの腰を引き寄せた後、抱き締めた。
「……き、君は…」
「へぇ〜、ゲヘナ家はSubが多いという噂は聞いていましたが…貴方がSubとは…」
男はずっと笑ったままだ。
僕はその不気味さに思わず顔を背けた。
『look(目を逸らすな)』
「ぁ………」
彼と目が合う。
身長はカルドより男の方が高いため、見下ろすようにしてカルドの顔を覗き込む。
「目、合わせてください」
「っ、ぅ………」
彼のグレアだ。それも、一般のDom一人分よりも強力な気がする。
今この瞬間思った
“逆らえない、逆らう事が出来ない”……と
彼の命令に逆らった後、どうなるのかが予想できた。
お仕置きか……はたまた、高圧的なplayか……
そう思うとゾッとし、指先から小刻みに震える。
本当はその恐怖から今にでも涙が出そうだ。
「そんなに怯えなくて大丈夫ですよ。」
「私は、コマンドを素直に受け付けるような、可愛いSubの顔が見たいだけです」
「貴方はDomの私に従ってくれれば良いんです」
さらに距離が近くなり、耳元で囁かれる。
男はまたニヤリと笑った。
『knee…
「おい」
「っ!!」
突然、ドアの付近から聞き慣れた声がした。
ライオだ、ライオがいつの間にか来てくれていた。
ライオが来た瞬間、先ほど『look』とかけられたままだったのが金縛りが解けるように、体が言う事を聞くようになった。
きっとコマンド自体に魔力をぶつけて、効果をかき消してくれたのだろう。
「ライオ様、?なぜ………」
「なぜって、こっちが聞きたい」
「カルドの執務室から、Domの強力なグレアを感じ取った」
ライオの声は、いつものような自信に満ち溢れたようなハリのある声では無かった。
怒り。…それだけが感じられる、そんな声だった。
「あ、ぁ…えーっと、私、グレアの調節…が上手く出来ず…いつの間に発してしまっていたようです」
嘘だ、、違う、違うんだライオ…こいつは嘘をついている。
でも……本当のことを言いたいはずなのに、なぜか声が出ないんだ
「本当は、この資料の分からない部分をカルド様に聞こうと思ってて、」
男が、抱き締める体勢から、カルドの肩に軽くぽん、と手を置くようにした。
「っ………」
普通だったら、優しく手が置かれてるような感覚何だろうな。
でも今は、気持ち悪い。優しいなんて言葉は似合わないこの手。
気持ち悪い、今すぐ離れてほしいくらいだ。
男は満更でもない笑みを浮かべて、べらべらと嘘話を話し終えた。
「……じゃあなぜ、カルドはこんなにも怯えているんだ」
「……」
男が無言になっている間、ライオは2人に近づいていく。
「カルド、」
『come(来て)』
「ぁ……」
優しい、優しい声だった。ライオなら、全てを包み込んでくれそう、そう思った。
コマンドが出された瞬間、男に背中を向け、ライオの方にゆっくりと近づいていった。
背後から男が刃物で刺してくるかも知れないという可能性も脳から出てきた。けれど、そんな思考はすぐにストップさせられた。
そして、ライオが抱き締めて、僕の体を包み込んでくれて……
「ん、ありがとな」
「それにしても、お前、何やったか分かってるのか?」
「だから、さっき……」
「あんな嘘バレバレだ、」
「…Subの対応を一歩間違えれば、犯罪になる」
「ふぅ、、とりあえずこの事については、警備隊の方で詳しく取り調べをする」
「っ、」
男は焦ったような顔で一歩、二歩とゆっくり後ずさりをする。
「言っておくが、このことは報告させて貰う」
「つまり、この場から逃げても、意味は無いと言う事だ」
「…」
「だが…」
少し間を置いて、カルドの抱き締める力を少しだけ強めた後、再び話し始める
「こちらとしては、今すぐこの部屋から出ていってほしい」
最後に、睨みつけながら男を見送った、
バタンッ
勢いよくドアが閉まった音が、響き渡る___
ライオに抱き締められた瞬間、僕に対してなのか「ありがとな」と言ってくれた。
褒められた、僕をライオは褒めてくれた……
“貴方はDomの私に従ってくれれば良いんです”
あのワンシーンが頭の中でフラッシュバックした。
あの男は今、どう思っているのだろう。ライオのコマンドにより、無断で男から距離を取った。
ライオの腕の中にいるはずなのに、お仕置き、高圧的play………余計なことが頭から離れない
“怖い”、恐怖が降り注いでくる、
「それに 、ても、___」
「だ か…、ら___」
2人の会話が上手く聞こえない……自分の心音、呼吸音がうるさい、、
でも、、ライオの抱き締める力が少しだけ強くなった気がした
「、……るど、カルド、」
「っ!」
ライオが僕の名前を呼んでることが鮮明に聞こえた。僕はライオの方を見た。
「あいつは今ここからいなくなった。だから、安心してくれ、大丈夫だ」
(軽いSubdropに入ってるな……とりあえずカルドを落ち着かせたい、careをしなければ、)
ライオはそう思った後、執務室に備えられてあるベッドに魔法で移転した。
抱き締めたまま、ライオはもう片方の手でカルドの背中や頭をゆっくりと撫でた。
careの方法は様々だ。一般的にはDomがSubを褒めることが多い。けれど、カルドは撫でられる方が落ち着く、とのことらしい。Subdropに入ってるなら、よっぽどこれをやった方が良い。
あ……、落ち着く、、ライオの撫で方も…匂いも……
さっきよりも呼吸がしやすい、careはライオのじゃなきゃ満足出来ない。
(ん……カルドの呼吸がさっきよりも荒くない、、良かった、効果は効いているようだな)
ライオが、カルドの様子が落ち着いたことを伺ったと同時にカルドが話し始めた。
「……ありがと、ライオ」
「ん、調子はマシになったようだな、今日は存分に休め」
ライオは優しくカルドの体を横にさせる。
「カルド」
「あの時、俺のコマンドを信じてくれてありがとな、”good boy”」
「!、うん、……」
微笑みを見せた後、ライオがカルドの頭を撫でる。
彼は気持ちの良い眠りについた。
最後まで見てくれた方本当にありがとうございます!!
ばいばい!!