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コメント
1件
うわああ第四章読み終えたよ〜!!😭💕✨ ルーク殿下の「学院は生徒を守る場所」って台詞、めっちゃ胸にきた…!王子としての責任感と優しさが滲んでて、一気に好きになったよ🥺💖 それにしてもツララちゃんの魔力、測定不能て…!しかも抑えてたってルークにバレてるし、もう伝説の片鱗やばすぎる😳🔥 ねねの「お嬢様らしいですね」もツボった(笑) 次回のクラス分け、めっちゃ楽しみにしてる!!ゆねちゃん更新お疲れさま〜!!⋆♡
第四章 王子の決断
「……会長。」
教師たちが一斉に頭を下げた。
ルーク・アシュリカは静かに頷くと、砕け散った測定水晶へ視線を向ける。
床一面に広がる水晶の欠片。
その中心では、ツララが申し訳なさそうに立ち尽くしていた。
「……私……。」
「壊すつもりじゃ……。」
声が震えている。
そんなツララの前へルークは歩み寄った。
「顔を上げてください。」
優しい声だった。
ツララはゆっくり顔を上げる。
初めて近くで見るルーク。
王都で見かけた時よりも、ずっと優しそうな人だった。
「ですが……。」
「私が……。」
ルークは静かに首を横へ振る。
「君を責める者はいません。」
教師の一人が慌てて口を開く。
「しかし会長!」
「測定水晶が壊れるなど前代未聞です!」
「責任問題になります!」
ルークは教師へ向き直る。
「責任を問う前に、原因を調べるべきでしょう。」
「ですが……!」
「まだ彼女が何かしたと決まったわけではありません。」
会場が静まり返る。
ルークはもう一度ツララを見る。
「怖かったですね。」
その一言で。
ツララの肩から力が抜けた。
「……はい。」
小さく返事をする。
ルークは微笑んだ。
「安心してください。」
「学院は、生徒を守る場所です。」
その言葉に、多くの新入生が驚いた。
(優しい……。)
(さすがルーク殿下。)
「代わりの測定器を準備してください。」
ルークが教師へ告げる。
「はい!」
しばらくして。
職員たちが運んできたのは、人の背丈ほどある黒い水晶だった。
教師が説明する。
「こちらは王宮で使用される高耐久測定水晶です。」
「通常は学院では使いません。」
ルークが頷く。
「これなら問題ありません。」
ツララは少し不安そうに水晶を見る。
(また壊したら……。)
その時。
隣から小さな声が聞こえた。
「お嬢様。」
ねねだった。
「深呼吸してください。」
「大丈夫です。」
その言葉だけで、不思議と落ち着いた。
「……うん。」
ツララはゆっくり息を吸う。
そして黒い水晶へ手を置いた。
教師が言う。
「魔力を流してください。」
ツララは静かに目を閉じる。
ほんの少しだけ。
ほんの少しだけ魔力を流した。
次の瞬間。
ゴォォォ……
黒い水晶が眩い蒼色に輝き始める。
「なっ……!」
教師が目を見開く。
光は止まらない。
どんどん強くなる。
数字を映していた魔法陣が高速で変化する。
300。
500。
700。
900。
950。
980。
999。
そして――
数字が消えた。
ピシッ。
「……え?」
今度は壊れない。
だが水晶は真っ白に凍り付き、そのまま光を失った。
教師たちは言葉を失う。
「測定不能……。」
「そんな馬鹿な……。」
学院長までもが席を立った。
「測定不能など……建国以来聞いたことがない。」
会場は騒然となる。
「すごすぎる……。」
「本当に一年生なの?」
「信じられない……!」
ツララ本人だけが困ったように首をかしげていた。
「……測れなかった?」
ねねは思わず苦笑する。
「ええ、お嬢様らしいですね。」
その様子を見つめるルーク。
(測定不能……。)
(いや。)
(彼女は魔力を抑えていた。)
一瞬だけだった。
ルークには分かった。
ツララは全力を出していない。
それでも測定器は限界だった。
(本当の魔力量は……。)
(どれほどなんだ。)
ルークは初めて胸が高鳴るのを感じた。
恋ではない。
王国一の実力者を目指してきた自分が、初めて出会った”未知の存在”への純粋な興味だった。
「測定は以上!」
教師が慌てて締めくくる。
「各クラスへ移動してください!」
新入生たちはざわめきながら教室へ向かう。
その背中を見送りながら、学院長は小さく呟いた。
「ルーク。」
「はい。」
「……あの少女を、よく見ておきなさい。」
「はい。」
ルークは静かに頷いた。
その視線の先には、アイリスと楽しそうに話しながら歩くツララの姿があった。
まだ誰も知らない。
彼女が、この世界の運命を大きく変える存在であることを。
そして、この日が「伝説の始まり」として後世に語り継がれることを――。
第四章 終
✨次の第五章では、いよいよクラス分け・担任紹介・生徒会メンバーとの正式な顔合わせが始まる。ここから学園生活が本格スタート!?
今回もご覧頂きありがとうございます!
次回は7月22日に投稿予定です!