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#鬱展開
Mist-404
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mogyumogyuGemi
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能研本部・会議室
能研の主要メンバーに加え、名取惣一、千藤院刹那、夜鳴鵺夢幻も席に着いていた。
机の中央には、一枚の世界地図が投影されている。
惣一が静かに口を開く。
「昨日のペインとの交戦で、一つ確信したことがある。」
全員の視線が惣一へ集まる。
「マスタークラウンだけではない。」
「世界中で、能力者たちが動き始めている。」
イレイダは腕を組んだ。
「他にも組織があるってことか。」
惣一は頷く。
「少なくとも、我々が把握しているだけで三つ。」
「能力研究組織『Az』。」
「中立組織『New World Order’s』。」
「そして……」
一瞬、言葉を止める。
「能力者艦隊『戦艦ハルシオン』。」
ソウヤは驚きを隠せなかった。
「そんなに……。」
夢幻が資料を配る。
「Azは能力者を拉致し、人体実験や能力研究を行っている危険組織です。」
結衣は資料を見つめ、表情を曇らせた。
「こんなことを……。」
夢幻は続ける。
「そしてNWOは中立を掲げていますが、どちらの味方になるかは分かりません。」
その時。
イレイダが口を開く。
「……ハルシオン。」
「俺も名前だけは聞いたことがある。」
惣一が頷く。
「能力戦艦を旗艦とする能力者艦隊。」
「総司令官は――」
『フラガラッハ・F・ミストルティン』。
ソウヤはその名を心に刻む。
一方その頃――
中央太平洋。
巨大な海上都市「フロンティアポリス」。
その沖合。
雲を突き抜けるほど巨大な戦艦が静かに浮かんでいた。
全長585メートル。
超弩級能力戦艦。
ハルシオン。
艦橋。
一人の青年が海を眺めていた。
海軍を思わせる白い制服。
風になびく長い銀髪。
その男こそ――
フラガラッハ・F・ミストルティン(フラン)。
「……世界が騒がしい。」
彼の隣には、副艦長ベルソルト・ヴェルダンディが立つ。
「艦長。」
「マスタークラウンの活動が活発化しています。」
フランは静かに目を閉じる。
「知っている。」
「だが、我々はまだ動かない。」
参謀長ヴァフズルーズが口を開く。
「能力者同士の戦争が始まれば、中立は保てません。」
フランは静かに答えた。
「それでもだ。」
「我々は、能力者すべての未来を見届ける。」
その瞳には、強い決意が宿っていた。
マスタークラウン本部
グランが円卓の前に立つ。
「報告だ。」
「Azも動き始めた。」
マランが静かに目を開く。
「……間宮トオルか。」
グランは頷く。
「能力者狩りを始めている。」
ペインが舌打ちした。
「好き勝手やってやがる。」
マランは静かに立ち上がる。
「放置はできない。」
「奴らは敵にも味方にもなり得る。」
能研・屋上
ソウヤは夕焼けを見つめていた。
そこへイレイダがやって来る。
「何考えてる。」
「俺……。」
「今までマスタークラウンだけを敵だと思っていた。」
イレイダは帽子を押さえながら空を見上げる。
「世界はもっと広い。」
「強い奴なんざ、まだまだ山ほどいる。」
ソウヤは拳を握り締める。
「でも。」
「俺は仲間を守れるくらい強くなるさ。」
イレイダは少しだけ笑う。
「ああ。」
「その意気だ。」
その時――。
能研本部の警報が鳴り響いた。
ビーッ! ビーッ! ビーッ!
タジが慌てて通信室から飛び出してくる。
「イレイダ!」
「能力者反応です!」
「しかも今までにないレベル!」
夢幻がモニターを見る。
その表情が一変する。
「この反応は……。」
惣一が静かに呟く。
「能力者階級、第七階級以上……。」
しかし、その数値はなおも上昇を続ける。
第八階級。
第九階級。
そして――
第十階級。
イレイダの表情が険しくなる。
「……オプティマム級。」
その反応は、日本へと一直線に近づいていた。
第24話 完
次回予告
第25話「来訪者」
謎の超高位能力者が日本へ接近。その目的は敵か、味方か――。物語は新たな局面へ突入する。
コメント
1件
みぅです🤍🥀 第24話、読み終えました! いきなり世界が広がってビックリしました…Az、NWO、戦艦ハルシオン、しかもオプティマム級の来訪…緊張感が一気に高まりましたね。 特にフランっていう艦長のキャラ、すごく好みです。「すべての能力者の未来を見届ける」っていうスタンス、敵か味方か分からない感じがすごく気になる…! ソウヤが「仲間を守れるくらい強くなります」って言ったところ、じんと来ました。屋上の夕焼けのシーン、好きです。 次回の「来訪者」、めっちゃ楽しみにしてます🌙